大発会の日経平均は下落。緊急事態宣言関連の報道を手掛かりに、幅広い銘柄が売られた。一方でマザーズ指数が大幅上昇。こちらは昨年後半以降、戻り局面で抵抗となっていた25日線を明確に上に抜けており、大型株から新興市場への資金シフトが進みそうな雰囲気もある。
個人主体の売買は活発であり、マザーズ指数、JASDAQ平均は上昇。JASDAQ平均は12月戻り高値水準での攻防となり、マザーズ指数は25日線を明確に上放れて75日線を捉えてきている。明日は1月5日に行われるジョージア州の連邦議会上院の2議席を巡る決選投票の結果を見極めたいところであることから、積極的には手掛けづらい需給状況と考えられるため、マザーズ銘柄など中小型株に個人主体の資金が向かいやすいだろう。
あす5日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
政府は、週内にも宣言を出す方向で調整を進めており、発令後の景気悪化が警戒される。
また、米国では5日にジョージア州の上院決選投票が予定され、結果を見極めたいとの空気もある。また、同日に米12月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数、6日に米12月ADP雇用統計、7日に米12月ISM非製造業景況指数、8日に米12月雇用統計など重要経済指標の発表を控えており、様子見気分に傾きやすい状況とも言えよう。
3月決算企業の3Q業績発表が出てくる1月後半辺りまでは日経平均やTOPIXの上値は重くなるかもしれない。日経平均は結局、前場につけた安値2万7042円を後場は下回らなかった。節目の2万7000円より上をキープできるかが、あす以降の焦点となるだろう。
◼️ 上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
30182.77 ボリンジャー:+3σ(13週)
29552.33 ボリンジャー:+3σ(26週)
28668.36 ボリンジャー:+2σ(13週)
27800.53 ボリンジャー:+2σ(26週)
27586.18 ボリンジャー:+3σ(25日)
27315.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
27258.38 日経平均株価4日終値
27153.94 ボリンジャー:+1σ(13週)
27074.95 6日移動平均線
27044.50 ボリンジャー:+1σ(25日)
26982.09 均衡表転換線(日足)
26929.00 均衡表基準線(日足)
26773.67 25日移動平均線
26502.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
26436.39 新値三本足陰転値
26232.00 ボリンジャー:-2σ(25日)
26071.90 均衡表転換線(週足)
26048.74 ボリンジャー:+1σ(26週)
25961.16 ボリンジャー:-3σ(25日)
25639.53 13週移動平均線
ローソク足は上ヒゲが極端に短い陰線を引いて「陰の寄り付き坊主」に似た形状を描き、売り圧力の強まりを窺わせた。一方、終値は上向きの5日線上をキープし、25日線も上昇を続けて強気トレンド継続を示唆している。
ただ、本日高値27602.11円は昨年12月29日高値を41銭下回り、27600円付近で上値抵抗線が形成されつつある点に留意が必要となろう。
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は94.77%(昨年大納会は100.90%)と中立圏中央の100%を下回って終了しており、東証1部全体では買い手優位の度合いが短期的に後退してきた格好となっている。
