日経平均は3日続落。14時23分に高値2万6523円をつけ、プラス(前日終値は26547円)まであと20円強に迫ったが、そこからあとひと伸びがなかった。終値では26500円を上回ることもできなかった。
先週までの地合いであれば、プラス圏は難なく回復していただろう。200円以上下げたところからは戻しており、底堅い印象は与えるが、これで売りが止まったと考えるのはまだ早い。マザーズ指数も反発はしているが、きのう4%超下げて、その前にも売りが続いていたことを考えると、1.4%高では物足りない。
あす9日の日経平均株価は上値の重い展開か。
新型コロナウイルス感染拡大による経済面での影響をサポートする金融・財政政策とともにワクチン接種への期待が底流にあるが、「目先的に良い所は大分織り込んだ」との声が聞かれ、新たなフォロー材料がないと買い進みにくいとみられる。
明日は寄り前に10月の機械受注、10時半には中国のCPI、PPIの発表が予定されており、これらを受けた機械株や中国関連株の動向が注目される。
ポジティブな反応が見られれば、景だろう気敏感セクターが見直されやすく、全体の売り圧力も和らぐと予想する。ネガティブな反応となった場合には、日経平均は2万6000円辺りまでの調整はあるとみておいた方が良いだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
28905.97 ボリンジャー:+3σ(25日)
28736.57 ボリンジャー:+3σ(13週)
27790.46 ボリンジャー:+2σ(25日)
27744.16 ボリンジャー:+3σ(26週)
27319.27 ボリンジャー:+2σ(13週)
26809.37 新値三本足陽転値
26688.37 6日移動平均線
26674.96 ボリンジャー:+1σ(25日)
26574.86 均衡表転換線(日足)
26547.44 ★日経平均株価8日終値
26356.12 ボリンジャー:+2σ(26週)
25901.97 ボリンジャー:+1σ(13週)
25559.45 25日移動平均線
24968.08 ボリンジャー:+1σ(26週)
24921.36 均衡表基準線(日足)
24921.36 均衡表転換線(週足)
24484.67 13週移動平均線
24443.94 ボリンジャー:-1σ(25日)
24212.04 均衡表基準線(週足)
24077.28 75日移動平均線
23580.04 26週移動平均線
23388.73 均衡表雲上限(日足)
23328.43 ボリンジャー:-2σ(25日)
23160.19 均衡表雲下限(日足)
ローソク足は陽線を引いたが、ザラ場高値と安値は昨日水準を下回り、11月2日をボトムに上昇を続けてきた5日線が下降を開始。昨日は新値3本足やパラボリックが陰転したばかりでもあり、短期調整トレンド入りを確認する形となった。
25日線との上方乖離率が2.99%、RSI(14日ベース)が58.93%といずれも中立圏に収まるなど過熱感の解消は急速に進んでいるが、ボリンジャーバンド(25日ベース)の+1σ相当の値幅は995.53円と依然として大きく、明日9日も取引時間中の大幅安リスクに留意が必要となろう。
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