日経平均は大幅安。これまで上値が重いながらも地合いの良さで持ちこたえていたが、握力がなくなったかのように崩れ落ちた。ここから年末にかけては、乱高下が続くか一方的に下かのどちらかだろう。鋭角的に上昇する場面があっても、戻り売りが待ち構えているとみておいた方が良い。終値(2万6436円)では25日線(2万6490円、22日時点、以下同じ)を下回ったが、もう一段下げて下抜けが鮮明となった場合には、13週線(2万5003円)が控える25000円あたりまでのスピード調整はあり得る。年内に売ろうと考えていた銘柄がある場合には、様子を見るより早く手仕舞った方が良さそうだ。
あす23日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
英国で新型コロナウイルス変異種の感染が拡大し、欧州各国は英国からの入国停止などの措置に踏み切った。欧州経済の一段の悪化につながり兼ねないだけに、変異種の感染状況を注視する必要がある。
ただし、感染力が強いとみられる変異種については、強毒化の証拠は今のところなく、WHO(世界保健機関)はこれまでに開発されたワクチンが有効との認識を示している。影響は限定的で、悲観することはないとの見立てが多い。
一方、総額9000億ドル(約93兆円)の米追加経済対策案は現地21日中に可決する見通しだが、「成立すれば、サポート要因になる」、「いったん材料出尽くし」など見方が分かれている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
29496.42 ボリンジャー:+3σ(13週)
28606.90 ボリンジャー:+3σ(26週)
27998.66 ボリンジャー:+2σ(13週)
27629.11 ボリンジャー:+3σ(25日)
27249.69 ボリンジャー:+2σ(25日)
27037.87 ボリンジャー:+2σ(26週)
26870.28 ボリンジャー:+1σ(25日)
26817.94 新値三本足陽転値
26694.35 6日移動平均線
26633.67 均衡表転換線(日足)
26500.89 ボリンジャー:+1σ(13週)
26490.86 25日移動平均線
26436.39 ★日経平均株価22日終値
26165.63 均衡表基準線(日足)
26111.44 ボリンジャー:-1σ(25日)
25732.02 ボリンジャー:-2σ(25日)
25468.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
25352.61 ボリンジャー:-3σ(25日)
25003.13 13週移動平均線
24927.07 均衡表転換線(週足)
24603.82 75日移動平均線
24577.65 均衡表雲上限(日足)
24403.45 均衡表雲下限(日足)
24307.84 均衡表基準線(週足)
23899.81 26週移動平均線
ザラ場高値は下降2日目の5日線に届かず、終値は11月2日以来の1カ月半ぶりに25日線割れ。パラボリックが売りサイン点灯を開始したほか、新値3本足が陰転して相場の短期的な下落局面入りを示唆した。RSI(14日ベース)は37.69%(昨日46.99%)と中立圏下限の40%ラインを下回った。RSIは下降トレンドが明確になっており、目先は売られ過ぎゾーンの30%付近までのRSI低下とともに株価が上値を切り下げる展開が予想される。
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