8日の日経平均株価は反発後、上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは2万3000円-2万3300円。
日経平均株価は前週末から続落している反動や、現地7日の欧州株式が3日ぶりに反発したことを支えに、買い先行スタートとなりそう。
オーストラリアが英製薬大手のアストラゼネカなどが開発する新型コロナワクチンを2021年1月にも調達すると伝わった。コロナワクチンの開発進展が意識されたのも相場を支えた。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る期待感を背景に、景気敏感株の買いが続く公算が大きいだろう。
ただ、手がかり材料難が続くなか、積極的に買い進む動きは限られるとみられる。戻り待ちの売りも警戒されることから、様子見ムードが広がることも想定される。
不安定な動きを続ける米株式の動向を警戒し、時間外取引での米株価指数先物の動きに対し、神経質な展開となる場面もありそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(7日終値は106円19-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同125円70-74銭)と小動き。大阪取引所のナイトセッションでは、7日の終値比170円高の2万3220円だった。
【好材料銘柄】
■ファーマフーズ<2929>
20年7月期の連結経常利益は前の期比23.9%増の7.8億円に伸び、21年7月期も前期比54.7%増の12.1億円に拡大を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。12期連続増収、6期連続増益になる。
同時に、今期の年間配当は前期比1.5円増の10円に増配する方針とした。
■ディー・エル・イー<3686>
Creative Labsと出資業務提携。Creative Labsは世界有数のタレントマネジメント会社Creative Artists Agencyのグループ会社で、CAAに所属する世界的セレブを起用したD2C事業を複数展開している。
■萩原工業<7856>
11-7月期(3Q累計)経常は20%増益で着地。
■エプコ<2311>
今期最終を一転7%増益に上方修正。
■アイロムグループ<2372>
新型コロナウイルスワクチンの非臨床試験でIgG抗体価およびIgA抗体価がともに有意に上昇したことを確認。
■ウエスコホールディングス<6091>
前期配当を5円増額修正。
■テクノホライゾン・ホールディングス<6629>
健康状態予測技術に強みを持つTOAS研究所と業務提携。
■長大<9624>
今期経常を28%上方修正、配当も3円増額。
【主な経済指標・スケジュール】
8(火)
【国内】
7月家計調査(8:30)
7月毎月勤労統計調査(8:30)
4-6月期GDP確報値(8:50)
8月景気ウォッチャー調査(14:00)
5年国債入札
《決算発表》
スバル興、Casa、OSGコーポ、アルトナー、ミライアル
【海外】
米7月消費者信用残高(9/9 4:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
