30日の日経平均は大幅に反発。422円50銭高の2万193円69銭(出来高概算17億1766万株)で取引を終えた。終値ベースでは3月6日以来の高値水準を回復した。
連邦公開市場委員会(FOMC)では、当面大規模緩和を維持する姿勢を示したほか、原油先物相場の反発、さらに米ギリアド社のレムデシビルの臨床試験で、半数以上で効果が確認されたことが好感され材料視された。
日経平均は足元で上値を抑えられていた1万9900円処を突破し、2万円の大台を回復した。楽観視する訳ではないが、ショートカバー中心とはいえ、足元のもち合いレンジを上放れてきたことは、一段の買い戻しを誘う流れに向かいやすいだろう。この水準から2万1000円処までは商いが薄いこともあり、ショートカバーの需給のみでもトレンドが強まりやすいところ。
明日5月1日の主要株価指数は上値の重い展開か。
足元では、新型コロナウイルスをめぐって投資家心理が落ち着き、戻りを試す動きにあるが、2日から始まる5連休を前に、不測の事態に備えて利益確定売りに動く可能性もあるだろう。
■テクニカル・ポイント(30日現在)
21905.95 26週移動平均線
21750.77 200日移動平均線
21269.84 均衡表雲下限(週足)
20994.22 75日移動平均線
20963.40 ボリンジャー:+3σ(25日)
20368.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07 均衡表雲上限(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20218.46 13週移動平均線
20193.69 ★日経平均株価30日終値
19772.64 ボリンジャー:+1σ(25日)
19612.07 均衡表転換線(日足)
19596.25 6日移動平均線
19579.41 ボリンジャー:-1σ(26週)
19546.63 新値三本足陰転値
19177.26 25日移動平均線
19038.99 均衡表転換線(週足)
19021.83 均衡表雲下限(日足)
19006.20 均衡表基準線(日足)
18581.88 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足はマドを空けて上げて陽線を引き、5日線を上放れて強い買い圧力を窺わせた。ただ、上ヒゲはやや長く、25日線との上方乖離率が5.3%と「買われ過ぎ」の目安となる5%を超えたこともあり、短期的な過熱感も意識される。一目均衡表では、終値が雲上限に下から迫って3役好転が接近。基準線と転換線はそろって上向きをキープし、上昇トレンド延長を示唆している。
ボリンジャーバンドの各バンドは間隔を広げて5本線収束から5本線発散へ局面転換を示唆している。ザラ場高値が+2σを上回ったこともあり、株価は上放れする可能性が高まってきたもようだ。
