4日の日経平均は反発。終値は前日比112円高の2万3084円で、2日ぶりに2万3000円台を回復した。
前日の米株反発や中国などアジア株の上昇を受けて買い戻す動きがじわりと広がった。ただ、いずれも戻りに勢いはなく先行きへの警戒感は強い。米大統領予備選も情勢が混沌としていて、買い方は様子見の状況にあった。
明日5日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
米国株や中国株にらみの動きが続くとみられるが、新型肺炎リスクへの懸念は今なお拭えていない。中国政府は4日、同国での新型コロナウイルスによる肺炎患者数が2万人を超え、死者は400人を突破したと発表した。すでに26カ国・地域に感染が広がり、世界経済への影響が読み切れない状況だ。
市場では、「経済への影響はこれからであり、依然として調整過程にある」、「先が見えるまでは相場は不安定さをはらんでいる」などの声が聞かれる。
一部メディアによると、中国当局は20年の経済成長率目標を引き下げるべきかどうかを検討していると伝えられており、上値阻害要因として意識される。
高値(2万3118円)は5日線(2万3123円、4日時点)には届いておらず、これを上回ることができるかがあすの焦点となる。一方、今はまだダウンサイドリスクが警戒される局面でもあり、5日線が壁になった場合には、もう一段の下振れも想定される。
その場合、きのう3日の安値2万2775円や、昨年11月21日の安値2万2726円を下回ることなく推移できるかに注目しておきたい。
■テクニカル・ポイント(4日現在)
23907.64 ボリンジャー:+1σ(13週)
23794.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
23618.97 25日移動平均線
23569.80 13週移動平均線
23567.35 均衡表雲上限(日足)
23445.94 均衡表転換線(週足)
23445.94 均衡表基準線(日足)
23352.82 75日移動平均線
23343.51 新値三本足陽転値
23342.97 均衡表転換線(日足)
23260.27 ボリンジャー:-1σ(25日)
23231.96 ボリンジャー:-1σ(13週)
23139.10 6日移動平均線
23084.59 ★日経平均株価4日終値
22901.56 ボリンジャー:-2σ(25日)
22894.12 ボリンジャー:-2σ(13週)
22700.00 均衡表雲下限(日足)
22697.37 26週移動平均線
22556.28 ボリンジャー:-3σ(13週)
22542.86 ボリンジャー:-3σ(25日)
22144.86 均衡表基準線(週足)
22097.27 200日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21600.01 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足は上下のヒゲが短く胴体の長い陽線を引いたが、ザラ場高値は下降中の5日線に届かず、売り圧力の強さを確認する形となった。
一目均衡表では株価は雲中にとどまり、遅行線は弱気シグナル発生を継続。転換線が下降を続けたこともあり、短期的な下落トレンドを脱していないもようだ。
RSI(14日ベース)は32.66%(昨日33.75%)と小幅低下しており、明日もRSIの低下トレンドが株価を圧迫する地合いが予想される。
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