上値の重い展開か

あすの日銀金融政策決定会合の結果と植田和男日銀総裁の記者会見に注目が集まる。
住宅ローン金利上昇につながる追加利上げについては消費失速への懸念から慎重なスタンスだが、QT(量的引き締め)は比較的やりやすいという見方がある。
円安対策という観点では国債買い入れ減額のカードを先に切り、周りの顔色を見ながらおもむろに利上げのカードを切るというのが、日銀にとっては賢明な選択肢ということになる。
「7月利上げの言質を取られるような発言はしない公算が大きい」という声も聞かれる。
日銀の結果が出てきた後にドル円の値動きが早々に落ちついてくれることが望ましい。円安でも円高でも振れ幅が大きくなった場合には、引け後の総裁会見を前にリスク回避姿勢が強まるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
39798.69  ボリンジャー:+1σ(26週)
39770.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
39575.95  ボリンジャー:+3σ(25日)
39284.01  ボリンジャー:+2σ(25日)
39021.59  75日移動平均線
38992.08  ボリンジャー:+1σ(25日)
38910.41  均衡表雲上限(日足)
38859.60  6日移動平均線
38840.32  均衡表転換線(日足)
38812.89  13週移動平均線
 
38720.47  ★日経平均株価13日終値
 
38700.14  25日移動平均線
38527.08  均衡表基準線(日足)
38461.03  均衡表雲下限(日足)
38408.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
38116.27  ボリンジャー:-2σ(25日)
38085.11  均衡表転換線(週足)
37855.52  ボリンジャー:-1σ(13週)
37824.34  ボリンジャー:-3σ(25日)
37723.79  26週移動平均線
36898.16  ボリンジャー:-2σ(13週)
36814.49  均衡表基準線(週足)
35940.79  ボリンジャー:-3σ(13週)
35648.88  ボリンジャー:-1σ(26週)
35590.84  200日移動平均線
 
 
75日移動平均線超えで寄り付いた後は急速に値を消して終値は再び75日線割れ。ローソク足は大陰線を描き、強い売り圧力を窺わせた。終値上方の75日線がわずかながら下向きに転じたほか、ザラ場安値は25日線を下回り、75日線処の上値の重さを再確認する形となった。週足では本日大引け時点で9週連続の13週線割れ。ローソク足は胴体部分が30.69円と細い小陽線から長い上ヒゲを出す「卒塔婆」を形成しており、下振れリスクにも留意が必要となろう。
 

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