19日の日経平均株価は大幅続伸し、3万2896円(前日比402円高)と高値で引けた。
18日の米国株高や円安・ドル高を背景に根強いが買いが続き、基調の強さを印象付けた。ただ、上値抵抗線として意識される25日移動平均線(3万2965円)や、心理的なフシ目となる3万3000円を射程圏に入れ、戻り売りへの警戒感もある。
これを超えてくれば投資家のセンチメントが一気に強気に傾く展開も期待できるだろう。
市場では、「決算にしても、来週の日米金融イベントにしても、結果が確認できるまでは上値は買えない」との声が聞かれた。
あす20日の日経平均株価は、上値の重い展開か。引き続き米企業決算を受けた19日の米国株式動向がポイントになるが、国内では第1四半期(23年4-6月)決算発表の先陣を切って、20日引け後に注目のニデックやディスコが決算を発表する。
堅調な業績が確認できるどうかを見極めたいとして、様子見ムードに傾く可能性もある。
ただ、足元で日本株の懸念材料であった円高には一服感が出てきた。米国株の強い基調が崩れず、ドル円が140円台を回復してくるようなら、日本株のラリーが再開しても不思議ではないだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
34529.59 ボリンジャー:+3σ(25日)
34081.59 ボリンジャー:+2σ(26週)
34008.30 ボリンジャー:+2σ(25日)
33487.01 ボリンジャー:+1σ(25日)
33108.03 ボリンジャー:+1σ(13週)
32965.72 25日移動平均線
32896.03 ★日経平均株価19日終値
32782.30 均衡表基準線(日足)
32444.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
32435.58 均衡表転換線(日足)
32391.34 6日移動平均線
32165.52 均衡表転換線(週足)
31943.93 新値三本足陰転値
31923.14 ボリンジャー:-2σ(25日)
31871.70 ボリンジャー:+1σ(26週)
31559.16 13週移動平均線
31532.20 均衡表雲上限(日足)
31401.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
30790.94 75日移動平均線
30277.51 均衡表雲下限(日足)
30202.91 均衡表基準線(週足)
30010.29 ボリンジャー:-1σ(13週)
29661.80 26週移動平均線
28601.40 200日移動平均線
5日移動平均線を上放れ、新値三本足が陽転して短期的な強気局面入りを示唆した。ローソク足は陽転を描いてわずかに上向く25日線直下で取引を終えており、25日線突破を窺うl好位置にある。一方、一目均衡表では株価が雲上限を上回っているが、転換線が下降を続け、遅行線は弱気シグナル発生を開始して地合い悪化リスクを警告する形にもなっている。
目次
