24日の日経平均株価は小反発し、2万8593円(前週末比29円高)で引けた。前週末の米国株高を支えに買いが先行し、上げ幅は一時100円を超えた。ただ、買いは続かず、その後は利益確定売りに抑えられ、後場終盤にかけて伸び悩んだ。
個別では、ANAが3.7%高。同業のJALや、JR西日本、JR東海など鉄道株などにも期待買いが入った。藤田観光やエアトリ、HISなど旅行関連も強い上昇。高級レストランを展開するひらまつが値を飛ばすなど、経済活動再開・インバウンド需要回復の恩恵が大きそうな銘柄が物色された。決算発表を前にニデックが上昇。中期経営計画を公表したnmsがストップ高となった。
全体的には、新規の手掛かり材料に乏しく、手控え気分が強まった。同指数は年初来高値(18日終値2万8658円)を指呼の間にとらえており、きっかけ次第で上値取りに進む可能性もあるが、利益確定売りが出やすい水準とも言えよう。
あす25日の日経平均株価は上値の重い展開か。
今週は後半から国内主要企業の決算発表が本格化する。また、日銀の金融政策決定会合(27-28日開催)を控えていることもあり、結果を見極めたいとして様子見ムードに傾きやすいとみられる。
東京株式市場は小規模ながらも米株高、円安といった外部環境にサポートされて日経平均が小じっかりと切り返す1日に。先週に2万8500円台へ乗せてから一進一退の場面が増えているが、過熱感、高値警戒感のある中であまり下押さないのは、不透明な要素が多い中では上出来といえよう。下値には10日移動平均線(2万8425円)も上がってきておりより支持されやすくなっている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
29767.96 ボリンジャー:+3σ(26週)
29420.11 ボリンジャー:+3σ(25日)
29203.54 ボリンジャー:+3σ(13週)
29016.59 ボリンジャー:+2σ(26週)
28934.56 ボリンジャー:+2σ(25日)
28754.89 ボリンジャー:+2σ(13週)
28599.31 6日移動平均線
28593.52 ★日経平均株価24日終値
28449.00 ボリンジャー:+1σ(25日)
28365.19 均衡表転換線(日足)
28306.24 ボリンジャー:+1σ(13週)
28265.22 ボリンジャー:+1σ(26週)
27963.45 25日移動平均線
27862.02 均衡表基準線(日足)
27857.59 13週移動平均線
27813.26 新値三本足陰転値
27705.65 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表雲上限(日足)
27513.85 26週移動平均線
27505.23 75日移動平均線
27484.57 200日移動平均線
27477.89 ボリンジャー:-1σ(25日)
高値と安値は先週末のレンジ内に収まり、ローソク足は上下ともにヒゲの短い小陰線を描いて足元での売り買い拮抗状態を窺わせた。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は133.10%(先週末135.61%)と買われ過ぎとされる130%台で高止まりしており、過熱感を残して取引を終えた。25日移動平均線や一目均衡表の転換線が上向きで引けて大勢強気を示唆しているが、調整リスクにも留意が必要となろう。
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