3日の日経平均株価は続伸し、2万8188円(前週末比146円高)引けとなった。前週末3月31日に発表された米2月PCE(個人消費支出)のコア価格指数が市場予想を下回り、インフレへの警戒感が和らいだことで、米主要株価指数が上昇。これを受け、一時200円超上昇した。ただ、半導体関連株の下げが重しとなり、伸び悩む場面もあった。
チャート上では、直近で最後の「マド」(3月9日安値2万8558円-10日高値2万8424円)をにらみ、その上には3月9日の年初来高値(終値で2万8623円、取引時間中で2万8734円)が控えており、正念場に向けて「上値を抑えられやすい状況とも言える」との声が聞かれた。
あす4日の日経平均株価は上値の重い展開か。
日本時間3日午後11時に発表される米3月ISM(全米供給管理協会)製造業景況指数の結果を受け、3日の米国株式市場がどう反応するかが注目される。ただ、国内発の手掛かり材料に乏しい上、直近の上昇相場で戻り売りへの警戒感もくすぶっている。
日経平均のきょうの安値は2万8120円までで、ギャップアップスタートから終日2万8000円より上で推移した。好循環が続いているうちに、次の節目の2万8500円台に到達できるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
29406.82 ボリンジャー:+3σ(26週)
29193.19 ボリンジャー:+3σ(13週)
29018.47 ボリンジャー:+3σ(25日)
28725.89 ボリンジャー:+2σ(26週)
28621.69 ボリンジャー:+2σ(13週)
28576.42 ボリンジャー:+2σ(25日)
28188.15 ★日経平均株価3日終値
28134.37 ボリンジャー:+1σ(25日)
28050.18 ボリンジャー:+1σ(13週)
28044.97 ボリンジャー:+1σ(26週)
27815.24 6日移動平均線
27717.27 均衡表転換線(日足)
27692.32 25日移動平均線
27683.86 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表基準線(日足)
27478.67 13週移動平均線
27396.93 均衡表雲上限(週足)
27364.04 26週移動平均線
27360.23 200日移動平均線
27321.34 均衡表雲下限(週足)
ローソク足は寄り付けほぼ同値の小陰線から上下に短いヒゲを伴う「星」を描いて短期的な上昇一服を示唆した。一方、一目均衡表では上向きの転換線が横ばいの基準線を下から上に抜いて三役好転を完成し、買い手優位の形状が一段と鮮明になった。25日線が上向きで推移し、パラボリックは買いサイン点灯2日目と陽転から日が浅いため、上値余地を残しているとみられる。
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