上値の重い展開か

13日の日経平均株価は反発し、2万7954円(前日比112円高)引けとなった。12日の米国株高を受け、一時270円超上昇したが、買い一巡後は伸び悩んだ。米11月CPI発表を目前に控え、利益確定売りに抑えられ、上げ幅は一時65円に縮小した。ただ、売り進む動きには発展せず、その後は後場終盤にかけて持ち直しの動きとなった。チャート上では、終値で1日以来8営業日ぶりに25日移動平均線を回復し、同線上を維持できるかどうかが目先的なポイントになる。
 
 
あす14日の日経平均株価は、上値の重い展開か。米11月CPI(消費者物価指数)が日本時間13日夜に発表され、結果を受けて米国マーケットがどう反応するかが注目される。もっとも、次は年内最大の焦点となるFOMC(米連邦公開市場委員会、13-14日開催)を控える。市場では、「大きなイベントを前にしてポジション(持ち高)は傾けづらい」との声が聞かれる。
 
 一方、中国では新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の規制を緩和したが、同国の専門家からはこれからひと月以内に感染のピークが来るとの予想が出ている。感染拡大が進めば、改めて中国リスクが懸念される可能性もあろう。
 
年末株高が見られるかという点では、米国の長期金利上昇が抑制されるかという点に注意を払っておきたい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
28590.74  ボリンジャー:+3σ(25日)
28383.09  新値三本足陽転値
28376.04  ボリンジャー:+2σ(25日)
28311.18  ボリンジャー:+1σ(26週)
28161.34  ボリンジャー:+1σ(25日)
28062.97  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
27954.85  ★日経平均株価13日終値
 
27946.64  25日移動平均線
27929.91  均衡表基準線(日足)
27919.56  均衡表転換線(日足)
27807.48  6日移動平均線
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27731.94  ボリンジャー:-1σ(25日)
27575.71  均衡表転換線(週足)
27551.73  75日移動平均線
27528.88  26週移動平均線
27517.24  ボリンジャー:-2σ(25日)
27428.74  13週移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27302.54  ボリンジャー:-3σ(25日)
27225.09  均衡表雲上限(日足)
27224.65  200日移動平均線
 
2万8000円超えで高寄りした後は上げ幅を縮小したがプラス圏をキープし、終値は上向きの25日移動平均線をわずかに上回って地合い改善を窺わせた。一方、ローソク足はマド空けを伴って陰線を描いた。終値は2万8000円を超えられず、上値での売り圧力の強さも確認する形となった。
 
 

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