15日の日経平均株価は小反発し、2万7990円(前日比26円高)引けとなった。
朝方は、14日の米国株安や、取引開始前に発表された日本の7-9月期GDP(国内総生産)速報値のマイナス成長が重しとなり、売りが先行した。ただ、下値は限定的で、一巡後は持ち直し、一時75円上昇した。時間外取引で米株価指数先物が高く、香港ハンセン指数などのアジア株高が支えとして意識されたが、買い気は鈍く、引けにかけては伸び悩み商状となった。
チャート上では、上向き傾向の200日移動平均線(2万7151円)上で推移しており、出直り波動は維持されているとの見方が少なくない。
あす16日の日経平均株価は上値の重い展開か。米国では15日に10月PPI(生産者物価指数)や、11月NY連銀製造業景気指数が発表され、結果を受けて米国株式がどう反応するかが注目されるが、国内では第2四半期累計(22年4-9月)決算の発表がほぼ一巡し、手掛かり材料が乏しくなる。ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げペースを緩めるとの観測は根強く、売り込みにくい面もある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
29045.45 ボリンジャー:+2σ(26週)
28820.45 ボリンジャー:+2σ(13週)
28794.81 ボリンジャー:+3σ(25日)
28292.93 ボリンジャー:+2σ(25日)
28219.94 ボリンジャー:+1σ(26週)
28134.14 ボリンジャー:+1σ(13週)
27990.17 ★日経平均株価15日終値
27875.31 6日移動平均線
27791.06 ボリンジャー:+1σ(25日)
27738.76 均衡表雲下限(週足)
27680.78 均衡表転換線(日足)
27632.46 75日移動平均線
27447.83 13週移動平均線
27422.37 均衡表雲下限(日足)
27394.43 26週移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27289.18 25日移動平均線
27283.48 均衡表基準線(日足)
27199.74 新値三本足陰転値
27152.00 200日移動平均線
ローソク足は小陽線で終了したが、高値と安値は前日水準を下回り、昨日の「陰の大引け坊主」と併せて上値の重さを確認する形となった。パラボリック陰転値が本日安値比136.44円安の27766.83円まで切り上がっており、パラボリック陰転による短期的な調整局面入りに警戒が必要となろう。
目次
