8月31日の日経平均株価は反落し、2万8091円(前日比104円安)引け。30日の米国株式が下落した流れを受け、売り先行となり、下げ幅は一時290円近くに達した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高もあって先物に断続的な買いが入り、一時90円安まで下げ渋ったが、さらに買い進む動きにはつながらず、午後は2万8000円台でもみ合った。米経済指標の発表を控え、様子見気分に傾いた。
フシ目となる2万8000円を維持したが、この水準で下値の堅さを示せるかが注視される。
あす9月1日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
米金融引き締めの長期化懸念とともに米景気後退への警戒感が根強いなか、米経済指標に対する注目度は高い。
本日米国では8月ADP全米雇用リポートの発表があり、これが強い内容となった場合には、週末の米8月雇用統計が株安要因になるとの警戒が高まるだろう。米株先物は強いが、米国株が上昇するとは限らない。ただ、暴落にならなければ、日本株は底堅く推移できそうだ。
市場では、「結果次第で揺れる可能性があるだけに、大きくは動けない」との声が聞かれる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
29222.77 新値三本足陽転値
29196.27 ボリンジャー:+2σ(25日)
29037.54 ボリンジャー:+2σ(26週)
28739.52 ボリンジャー:+1σ(25日)
28506.23 ボリンジャー:+1σ(13週)
28469.46 均衡表転換線(日足)
28373.93 均衡表基準線(日足)
28282.78 25日移動平均線
28266.66 6日移動平均線
28137.51 ボリンジャー:+1σ(26週)
28091.53 ★日経平均株価31日終値
27826.04 ボリンジャー:-1σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27584.30 均衡表転換線(週足)
27511.09 200日移動平均線
27509.46 13週移動平均線
27369.30 ボリンジャー:-2σ(25日)
27356.43 75日移動平均線
27243.39 均衡表雲下限(週足)
27237.48 26週移動平均線
26954.99 均衡表雲上限(日足)
26952.26 均衡表基準線(週足)
26934.38 均衡表雲下限(日足)
26912.56 ボリンジャー:-3σ(25日)
26512.68 ボリンジャー:-1σ(13週)
ローソク足は陽線を引いて節目の28000円を上回ったが、高値と安値も前日水準を下回り、強い戻り売り圧力を窺わせた。株価上方では下向きの5日移動平均線が25日線を下回って終了。25日線は上向きのため厳密にはデッドクロスではないが、地合いの弱さを印象付けることとなった。一目均衡表では転換線と基準線がともに横ばいで大引けを迎えたほか、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が102.28%と中立圏中央の100%付近にあるため、目先は方向感が定まりにくいとみられる。
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