上値の重い展開か

11日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸、2万6812円(前週末比295円高)引けとなった。自民党の大勝を受け、買い優勢に一時2万7062円(同544円高)まで上昇する場面があった。ただ、時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなり、前場終盤には2万6710円(同193円高)まで押し戻された。
市場では、「日経平均2万7000円では利食い売りが出やすい」との指摘は多く、新規の後押し材料がないと買い進めにくいとみられる。
 
 
あす12日の東京株式市場は上値の重い展開か。
外部要因にらみの展開に変わりはないとの見方は根強い。
きょうは大手半導体株やメルカリなど、いわゆるグロース株の象徴的な銘柄が弱かった。米10年債利回りは3%台に乗せており、13日発表の米6月消費者物価指数(CPI)を前に、再び長期金利上昇に対する警戒も高まりつつある。CPIを東京市場で消化するのは木曜14日となるが、それまでグロース株は手掛けづらくなった。その中で日本株が値を保つことができるかが目先の焦点。
日経平均株価はきょう上回った25日線(2万6679円、11日時点)が、今後はサポートとして機能するかが注目される。
 
市場では、「米6月CPI(消費者物価、13日発表)などのイベントを控え、買いに腰が入らない」との声が聞かれた。また、国内の新型コロナウイルス感染者数は増加傾向を強めており、引き続き感染状況や政府の対応に注視する必要があるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
27712.78  200日移動平均線
27556.63  ボリンジャー:+1σ(26週)
27364.31  ボリンジャー:+1σ(25日)
27331.31  ボリンジャー:+1σ(13週)
27056.31  均衡表雲上限(日足)
27013.46  均衡表雲下限(日足)
26954.99  均衡表転換線(週足)
26954.99  均衡表基準線(日足)
26948.78  75日移動平均線
26886.76  26週移動平均線
 
26812.30  ★日経平均株価11日終値
 
26785.46  13週移動平均線
26686.04  均衡表基準線(週足)
26679.04  25日移動平均線
26451.96  均衡表転換線(日足)
26417.49  6日移動平均線
26239.61  ボリンジャー:-1σ(13週)
26216.89  ボリンジャー:-1σ(26週)
25993.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
25771.22   新値三本足陰転値
 
 
25日移動平均線を下回ることなく推移し、75日線やその上の27000円超えまで上ヒゲを伸ばした。しかし、ローソク足は陰線を引き、25日線や75日線は下降を継続。一目均衡表では本日が変化日。株価が一時雲上限を突破したものの、終値は雲下に押し返されて三役逆転が続き、上値での売り圧力を確認する形となった。
本日高値27062.17円は6月28日の戻り高値27062.31円とほぼ並んでおり、一時27000円台乗せと併せて短期的な目標達成感が出やすい点に留意したい。
 
 
 
 

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