日経平均は3日続落となったが、新年度による資金流入期待で、前場に記録した安値(2万7399円)からは下げ幅を縮めた、テクニカル面では75日移動平均線水準までの下落後は下げ渋りを見せており、調整一巡感からの押し目買い意欲の強さも窺えた。
また、米国で3月の米雇用統計の発表が予定されており、積極的な売買は手控えられていたため、イベント通過後は改めて新年度入りを意識したセンチメントの向かうかが注目される。もっとも、4月後半からは日米で決算発表が本格化するため、上値追いは引き続き慎重だろう。
本日は市場再編前の取引最終日となるが、TOPIXは2.13p安の1944.27p。東証2部指数は10.79p安の7228.27p、マザーズ指数は2.90p高の793.20p、日経ジャスダック平均は9.20円安の3650.10円で取引を終えた。
来週は上値の重い展開か。日経平均は3月に9連騰があり、この間、2万5000円を割り込んだところから一気に2万8000円台まで水準を切り上げた。今週は月曜日に10日ぶりに反落した後は2万8000円より上が重く、かつ、場中の値動きも不安定となった。上昇一服感が出てきたことで強弱感が交錯し、踊り場といった雰囲気になるだろう。
期末、期初特有の需給要因も本日で概ね消化し、来週以降は通常の需給状態に戻ってこよう。寄り前に発表された3月の日銀短観は事前予想を少しだけ上回ったものの材料視されず。数字自体は7期ぶり悪化なのでやはりコロナやインフレが経済を圧迫する状況には注意が必要のようだ。来週は2万7000円台の往来相場となるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
28982.92 ボリンジャー:+2σ(13週)
28899.25 ボリンジャー:+2σ(25日)
28875.30 均衡表雲上限(週足)
28248.63 200日移動平均線
28149.84 新値三本足陽転値
28082.56 ボリンジャー:+1σ(13週)
28018.85 26週移動平均線
27976.80 6日移動平均線
27760.00 ボリンジャー:+1σ(25日)
27707.57 均衡表転換線(日足)
27665.98 ★日経平均株価1日終値
27581.90 均衡表雲上限(日足)
27460.19 75日移動平均線
27321.34 均衡表基準線(週足)
27182.20 13週移動平均線
27030.58 均衡表雲下限(日足)
26903.50 ボリンジャー:-1σ(26週)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26620.76 25日移動平均線
26510.28 均衡表転換線(週足)
26510.28 均衡表基準線(日足)
