19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、2万6985円(前日比185円高)引けとなった。時間外取引で米株価指数先物が高く、円安・ドル高も支えとなり、前場早々に上げ幅が300円に達した。一巡後は先物売りを交えて下げに転じる場面もあったが、その後は持ち直し、円安進行を支えに引けにかけて引き締まった。
あす20日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
19日は円安進行に伴い、輸出採算の改善期待から外需系に資金が流入する一方、原材料高とともに輸入コスト負担が増す内需系を敬遠する動きが表面化したが、この流れが続くかは読みづらい。
さらに円安が急速に進めば、政府・日銀が何らかの対応策を打ち出す可能性は否定できず、場合によっては資金の逆流につながりかねない。
た、ドル建ての日経平均が年初来安値を更新したことで、海外投資家が「割安とみるかトレンドは下向きとみるか読みが分かれる」との見方もある。
日経平均のチャートは上値25日移動平均線(2万7224円)、75日移動平均線(2万7219円)がカベとなっており、当面はここが戻りのメドとなりそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
28686.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
28437.14 ボリンジャー:+2σ(13週)
28136.18 200日移動平均線
27955.64 ボリンジャー:+1σ(25日)
27831.99 26週移動平均線
27691.94 ボリンジャー:+1σ(13週)
27350.30 新値三本足陽転値
27321.34 均衡表基準線(週足)
27224.94 25日移動平均線
27219.41 75日移動平均線
27034.95 均衡表雲上限(日足)
26985.09 ★日経平均株価19日終値
26946.74 13週移動平均線
26946.29 均衡表雲下限(週足)
26871.41 6日移動平均線
26778.97 均衡表基準線(日足)
26753.93 均衡表転換線(日足)
26710.38 ボリンジャー:-1σ(26週)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26494.23 ボリンジャー:-1σ(25日)
26201.53 ボリンジャー:-1σ(13週)
25987.26 均衡表雲下限(日足)
25763.53 ボリンジャー:-2σ(25日)
節目の2万7000円を上回ってほぼ高寄りしたが、終値は2万7000円をわずかに下回った。ローソク足は陰線だが、長めの下ヒゲを伴って昨日終値付近で下げ止まり、下値での買い需要を再確認する格好となった。5日移動平均線が上向きに転じたほか25日線が75日線を下から上に抜いて短期的な上昇基調継続を示唆している。一目均衡表では、下向きの転換線が上向きの基準線を下回り、売り圧力の増大が警戒される。一方、パラボリックの陽転値は明日20日に27139.43円へ下降するため、買いサイン点灯が期待される。
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