1日の日経平均株価は、前日比317円90銭高の2万6844円72銭と大幅に3日続伸して取引を終了した。朝方から総じて強い展開が続き、午前10時43分には、同486円44銭高の2万7013円26銭を付け、2月18日以来、6営業日ぶりに心理的なフシ目の2万7000円を回復する場面もみられた。
日経平均はやや萎んだものの大幅上昇。チャートですべて語れるわけではないが、伸び悩んだのは、上がり切ったところに25日線(2万7026円、1日時点)が控えていたことが影響した可能性が高い。2
5日線を上に抜けたマザーズ指数は、後場に入っても上値を伸ばした。日経平均がこれに追随してスンナリ25日線を上に抜けてくるようなら、そのことが新たな買いを呼び込む材料となるだろう。
2日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
日経平均株価は、大幅に3日続伸した反動や、日足チャート上では、25日移動平均線(1日時点で2万7026円)に抑えられ格好で、上ビゲも長いことから、上値の重さが意識されそう。また、世界中で注目を集める、ウクライナとロシアの代表団による停戦交渉の行方が不透明なこともあり、様子見姿勢が強まりそう。
また、米国では現地2日に、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院での議会証言が行われる。今回の議会証言は、15-16日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策変更を読む手がかりになるとみられていることから、手控える向きも多いとみられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
28545.27 均衡表雲上限(日足)
28517.12 26週移動平均線
28462.08 200日移動平均線
28343.57 ボリンジャー:+3σ(25日)
28285.71 均衡表基準線(週足)
28144.83 75日移動平均線
28115.42 均衡表雲下限(日足)
27904.55 ボリンジャー:+2σ(25日)
27767.66 13週移動平均線
27581.90 均衡表転換線(週足)
27579.87 新値三本足陽転値
27465.53 ボリンジャー:+1σ(25日)
27430.60 ボリンジャー:-1σ(26週)
27026.51 25日移動平均線
26984.31 ボリンジャー:-1σ(13週)
26844.72 ★日経平均株価1日終値
26831.50 均衡表雲下限(週足)
26828.17 均衡表基準線(日足)
26630.87 均衡表転換線(日足)
26587.50 ボリンジャー:-1σ(25日)
26529.89 6日移動平均線
26344.08 ボリンジャー:-2σ(26週)
26200.96 ボリンジャー:-2σ(13週)
26148.48 ボリンジャー:-2σ(25日)
25709.46 ボリンジャー:-3σ(25日)
25417.61 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は小陽線で終了。25日移動平均線(27026.51円)の13.25円下まで伸びる上ヒゲを残し、寄り引けほぼ同値で下ヒゲがほとんどない「卒塔婆」を描いて25日線付近での上値の重さを見せつけた格好となった。
パラボリックは陽転値が27163.39円まで低下して買い転換接近を示唆している。東証1部単純平均が2日連続で25日線を超過したこともあって反騰局面スタートが期待できよう。反面、2月10、16、17日は25日線付近を戻り天井に値を消しており、25日線付近の抵抗帯から上放れるまで強弱両にらみの相場展開を想定しておきたい。
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