9日の日経平均株価は4営業日続落し、2万4717円(前日比73円安)引けとなった。朝方は、きのう大幅に3営業日続落し、合計1800円近い下げとなった反動から、リバウンド狙いの買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時290円を超えた。ただ、ウクライナ情勢に対する警戒感は根強く、買い一巡後は先物売りを交えて下げに転じた。
市場では、「ウクライナ問題に進展があれば話は別だが、この問題は長期化しそうで、もう一段下げるリスクがある」との声が聞かれた。
今週は金曜日にメジャーSQ算出を控え、「SQ前の魔の水曜日」がきょうであった。「直近で日経225コールオプションの建玉の厚いところは2万5000円。一方、プットオプションは2万4000円の建玉が目立つ。仮に目先波乱があるとすれば、ここを目指す展開かもしれない」という見方が示されていた。
あす10日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
主要株価指数は直近4連敗で、外部環境が落ち着きを示せば、押し目買いを誘う可能性はあるが、ウクライナ情勢への警戒感は続き、買い進める状況にない。現地10日には米2月CPI(消費者物価)の発表を控えており、インフレレ懸念が再燃する可能性が残るだけに、見極めたいとの空気が強まることも想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
26970.82 ボリンジャー:-1σ(26週)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26748.03 均衡表転換線(週足)
26709.11 25日移動平均線
26281.22 均衡表基準線(日足)
26253.74 ボリンジャー:-1σ(13週)
25970.82 新値三本足陽転値
25898.73 ボリンジャー:-1σ(25日)
25847.50 均衡表転換線(日足)
25675.43 ボリンジャー:-2σ(26週)
25614.28 6日移動平均線
25092.09 ボリンジャー:-2σ(13週)
25088.34 ボリンジャー:-2σ(25日)
24717.53 ★日経平均株価9日終値
24380.05 ボリンジャー:-3σ(26週)
24277.96 ボリンジャー:-3σ(25日)
23930.43 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は6本連続陰線で終了。昨日とほぼ同様に、長めの上ヒゲと短い下ヒゲを伴う小陰線を描き、強い売り圧力を見せつける格好となった。
25日移動平均線とのマイナス乖離率は7.46%(昨日7.50%)とほぼ横ばいながら、RSI(14日ベース)は20%付近に低下する一方、ストキャスティクスは%Kが1.77%、%Dが4.60%に低下して「陰の極」接近を示唆している。
明日10日も25日線や一目均衡表の基準線下降による下落圧力と短期的に増大してきたリバウンド圧力が交錯し、上下両にらみの相場となろう。
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