8日の日経平均株価は小反発し、2万7284円(前日比35円高)引け。
米国動向からきょうは横ばい程度かなと思われたが、序盤ではアグレッシブな買いが入った。7日の米国株式は高安まちまちながら、日本時間8日朝の時間外取引で米株価指数先物が高く、円安・ドル高歩調も支えとなり、前場前半に上げ幅は一時210円を超えた。
一巡後は戻り売りや利益確定売りに伸び悩んだ。時間外取引での米長期金利の上昇や米株先物の一時下げ転換が重しとして意識された。
市場では、「2万7000円以下はないとみられるが、当面は値固めで材料待ちといったところか」との声が聞かれた。
あす9日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
決算発表が相次ぎ、個別株物色の流れに変わりはないが、不透明要因が横たわり、積極的に上値を追う状況にない。米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、経済活動正常化への期待を指摘する向きもあるが、期待先行への反動も警戒され、なお先行きの動向を見極める必要がある。米金融政策の行方やウクライナ情勢などのリスク要因もくすぶっている。10日には米1月CPI(消費者物価)の発表を控え、結果を確認したいとの空気もあり、指数上昇場面では戻り売りや利益確定売りが出やすいとみられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
28774.77 均衡表雲上限(日足)
28629.72 26週移動平均線
28608.52 200日移動平均線
28543.31 均衡表雲下限(日足)
28536.03 ボリンジャー:+1σ(25日)
28533.52 75日移動平均線
28420.15 均衡表基準線(週足)
28392.20 均衡表雲上限(週足)
28203.98 13週移動平均線
27760.10 25日移動平均線
27716.34 均衡表転換線(週足)
27716.34 均衡表基準線(日足)
27635.42 ボリンジャー:-1σ(26週)
27432.12 ボリンジャー:-1σ(13週)
27304.46 6日移動平均線
27284.52 ★日経平均株価8日終値
26984.17 ボリンジャー:-1σ(25日)
26804.57 均衡表転換線(日足)
26660.25 ボリンジャー:-2σ(13週)
26654.66 均衡表雲下限(週足)
26641.13 ボリンジャー:-2σ(26週)
26208.24 ボリンジャー:-2σ(25日)
26170.30 新値三本足陰転値
25888.39 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は上ヒゲを伴う小陰線で終了しており、上値の重さを確認した格好。一目均衡表では基準線が1月27日を起点に横ばいを続けているほか、RSI(14日ベース)は47.78%と中立圏中央の50%近傍にあって売り方、買い方ともに攻めにくい水準でもあり、目先は方向感が出にくい相場が予想されるだろう。
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