22日の日経平均株価は続伸し、2万8562円(前日比44円高)引け。朝方は、21日の米国株高を受け、買い先行となり、上げ幅は一時150円を超えた。一巡後は戻り売りや利益確定売りに伸び悩み、いったん下げに転じた。その後、切り返した後に再度マイナス圏に押し戻される場面もあったが、引けにかけてはやや持ち直した。チャート上では、26週線(2万8659円)や25日線(2万8670円)でハネ返される形となり、戻り売りへの警戒感を指摘する向きも少なくない。
あす23日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
日経平均は下向きで推移する25日移動平均線に差し掛かっており、手がかり難の中で上回っていく想定はしづらい。一方、22日は空売り比率が再び42%まで上昇したことや、東証1部の騰落レシオ(25日)が78.7%にとどまるなど、利益確定売りを急ぐ高揚感や水準感でもない。
22日の東証1部売買代金は1兆9894億円(前日比3510億円減)と7月27日以来ほぼ5カ月ぶりに2兆円大台を割り込んだ。大型株へは内需・外需を問わず出遅れ物色にとどまりそうだ。昨年は12月23日から売買代金が2兆円割れとなった経緯があり、そこから2~3日は小動きが続いた。 欧米投資家のクリスマス休暇入りとともに市場エネルギーが減退し、上昇機運は高まりにくいだろう。
IPO(新規株式公開)ラッシュが続き、個人投資家の関心はそちらに向きやすく、全体を押し上げる状況にはなさそうだ。また、「オミクロン株の感染者が増え、警戒感は高まることがあっても収まることはなく、買いづらい」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
29288.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
29213.82 均衡表雲上限(日足)
29105.16 75日移動平均線
29044.70 均衡表雲下限(日足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28836.96 13週移動平均線
28835.02 200日移動平均線
28774.77 均衡表転換線(週足)
28774.77 均衡表基準線(日足)
28696.79 均衡表雲上限(週足)
28670.16 25日移動平均線
28659.58 26週移動平均線
28562.21 ★日経平均株価22日終値
28514.89 6日移動平均線
28481.63 均衡表転換線(日足)
28304.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
28051.63 ボリンジャー:-1σ(25日)
27772.04 ボリンジャー:-2σ(13週)
27753.37 新値三本足陰転値
27735.46 ボリンジャー:-1σ(26週)
27433.10 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は陰線を引き、上ヒゲは下降中の25日移動平均線に届かず、上値は重かった。一目均衡表では三役逆転下の売り手優勢の形状ながら基準線と転換線は横ばいで推移し、目先のもみ合い継続を示唆している。
5日線が上向きをキープしたほか、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は78.69%と中立圏下限の80%ラインを下回っており、上値は重いながらも下値余地は限定的とみられる。
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