上値の重い展開か

1日の日経平均は続伸、303円高の2万1509円03銭で取引を終えた。
終値ベースでの2万1500円回復は3月22日以来、6営業日ぶりとなる。
中国PMIの改善によるインパクトが大きかったことが窺える。上海指数は2%を超える上昇をみせており、3月以降の高値もち合い水準を上放れてきている。今後の米中通商協議の進展次第ではあろうが、中国の上昇インパクトも買い戻しを誘う流れに向かいやすいところである。
 
注目されていた新元号は「令和(れいわ)」と発表された。祝賀ムードの中で相場の下落トレンドは避けたいところであり、新年度で2万1500円を回復した日経平均は、この水準を固めておきたいところであろう。
 
さて、明日(2日)の東京株式相場は、きょうの新元号発表に伴う“ご祝儀買い”的な投資から、やや冷静さがもどり、日経平均は一服商状となり上値の重い展開か。
 
マザーズ指数やジャスダック平均など新興指数は下落しており、いびつな動きとなっている。ここから大型株が改めて見直されるようなら、日経平均も2万2000円を試しに行くと思われるが、買いが続かず新興市場も調整するようだと、大きく上昇した分、反動安が大きくなる可能性がある。
大型株の選好が強まるかどうかはドル円がカギを握っている。
ただ、中国の経済指標の改善などを好感する流れは継続するものとみられ、下げ幅は限定的となりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
22076.65  ボリンジャー:+3σ(25日)
22055.76  ボリンジャー:+1σ(26週)
21933.87  200日移動平均線
21925.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
21860.78  ボリンジャー:+2σ(25日)
21822.04  新値三本足陽転値
21644.91  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
21509.03  ★日経平均株価1日終値
 
21488.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
21429.04  25日移動平均線
21385.98  均衡表基準線(日足)
21312.42  均衡表転換線(日足)
21271.07  26週移動平均線
21268.98  均衡表基準線(週足)
21255.47  6日移動平均線
21213.17  ボリンジャー:-1σ(25日)
21087.85  均衡表転換線(週足)
21051.41  13週移動平均線
20997.30  ボリンジャー:-2σ(25日)
20973.22  75日移動平均線
 
25日線上で推移し、ローソク足はマドを空けて上昇したが、寄り引けほぼ同値で長い上ひげを形成し、上値の重さを示唆した。一目均衡表では、基準線と転換線がともに横ばいを続ける中、遅行線は株価を上回って強気シグナル発生を再開した。
RSIは53.29%から56.52%に上昇した。2日以降も上昇基調を維持するには、中立圏上限の60%抜けが必要となろう。
 
 
【信用規制・解除】
 
■シリコンスタ<3907>
東証と日証金が2日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 

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