上値の重い展開か。

週明けの市場は日経平均が大幅下落。終値は前週末比300円安の2万2396円で、約10日ぶりに心理的節目である2万2500円の大台を割り込んで取引を終えている。
ここまでリバウンド相場でもなかなか買いが入らなかった銀行株が、地銀も含めて鋭角的な上昇を見せた。
トランプ米大統領がドル高へのけん制姿勢を強めとともに、国内では「日銀が長期金利の誘導目標の柔軟化を検討する」との報道を受け、新発10年物国債利回りが上昇し、円高・ドル安が進行した。
 
金融株は、無風通過続きであった日銀会合で何らかの変更があるかもしれないとの見方が出てきたことで、来週7月30~31日の日銀会合に向けては、売り方の買い戻しが加速しやすく、派手な動きが続く可能性がある。
明日以降の動きにも引き続き注目しておきたい。
 
金融株のリバウンドからNT倍率の修正が意識されてくるようだと、金融株物色が持続する可能性もあろうが、下へのバイアスが強まる局面においては、金融セクターについても、戻り待ちの売り圧力に押されやすいところだろう。
 
明日24日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
23日の東京外国為替市場で、円相場は一時1ドル=110円70銭台(前週末終値112円44銭-45銭)まで上昇し、為替動向が気懸かり要因として浮上してきた。
週後半から本格化する18年4-6月期決算を見極めたいとのムードも強まるだろう。
 
テクニカル的にも強硬な下値支持線である、75日移動平均線(2万2344円)や、200日移動平均線(2万2261円)が近いことから、ここから為替動向を睨んでのせめぎ合いとなりそうだ。
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
23001.96  ボリンジャー:+2σ(25日)
22804.69  ボリンジャー:+1σ(13週)
22744.33  ボリンジャー:+1σ(26週)
22658.08  6日移動平均線
22645.35  ボリンジャー:+1σ(25日)
22615.91  均衡表雲上限(日足)
22510.13  13週移動平均線
22404.35  均衡表雲上限(週足)
 
22396.99  ★日経平均株価23日終値
 
22346.79  均衡表転換線(日足)
22344.98  75日移動平均線
22288.73  25日移動平均線
22261.21  200日移動平均線
22237.26  均衡表転換線(週足)
22215.58  ボリンジャー:-1σ(13週)
22206.14  均衡表基準線(日足)
22196.89  新値三本足陰転値
22126.07  26週移動平均線
22067.36  均衡表基準線(週足)
22053.21  均衡表雲下限(日足)
21932.11  ボリンジャー:-1σ(25日)
 

先週末にローソク足が上下に長いひげ持つ十字線で終わったことを受けて、本日は5日線を大幅に下放れた。5日線が下降に転じたほか、25日線は下向きで推移し、弱気局面入りを確認する形となった。
先週末にローソク足が上下に長いひげ持つ十字線で終わったことを受けて、本日は5日線を大幅に下放れた。5日線が下降に転じたほか、25日線は下向きで推移し、弱気局面入りを確認する形となった。

ボリンジャーバンドでは、+2σを一時上回った18日を直近のピークとする下降トレンドが続き、本日は、中心線と+1σで形成するレンジ内で取引を終えた。
RSIは64.49%と天井圏の80%台に到達した20日をピークとして下落が始まった。今後は20%付近までの下落が予想され、売り圧力の強まりが予想される。

 
【信用規制・解除】
(23日大引け後 発表分)
○データセク <3905> [東証M]
東証と日証金が24日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 

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