17日の日経平均株価は、前日比227円53銭安の2万7232円87銭と大幅反落して取引を終了。ロシアの国営通信社であるスプートニクが「ウクライナ軍が迫撃砲などを発射した」と報じ、これにAIアルゴリズムが反応し売りプログラムが発動され全体を押し下げた。
リスク回避姿勢の高まりから、午後1時2分には同379円48銭安の2万7080円92銭を付ける場面もみられた。
通常取引終了後、東京証券取引所が発表した2月第2週(2月7-10日)投資部門別売買状況(現物株)によると、海外投資家は金額ベースで148億円の売り越しで、5週連続で売り越しとなった。
18日の日経平均株価は、上値が重い展開か。
日経平均は25日線に上値を抑えられる展開が予想され、今週のレンジ内での値動きにとどまる公算が大きい。落ち着きどころを探る展開を想定する。短期の5日線の下向き推移も戻り売りを強める要因になるだろう。
米国市場での利上げに対する懸念が継続するなか、ウクライナ情勢の不透明感もあり、積極的な売買は限られそう。
週末要因もあり、様子見姿勢が強まる場面も想定される。市場では、ウクライナの地政学リスクは「コントロール不能のため、リスク回避姿勢が続きそうだ」との声が聞かれた。一方、「高配当が見込まれる銘柄には下値を拾う動きが期待される」との見方があった。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
28549.05 200日移動平均線
28440.05 ボリンジャー:+2σ(25日)
28420.15 均衡表基準線(週足)
28404.73 75日移動平均線
28378.98 均衡表雲上限(週足)
28042.33 13週移動平均線
27926.59 ボリンジャー:+1σ(25日)
27716.34 均衡表転換線(週足)
27696.08 新値三本足陽転値
27691.44 ボリンジャー:-1σ(26週)
27429.42 均衡表基準線(日足)
27413.12 25日移動平均線
27398.81 ボリンジャー:-1σ(13週)
27319.00 6日移動平均線
27302.81 均衡表転換線(日足)
27232.87 ★日経平均株価17日終値
26899.66 ボリンジャー:-1σ(25日)
26796.62 均衡表雲下限(週足)
26755.29 ボリンジャー:-2σ(13週)
26728.89 ボリンジャー:-2σ(26週)
26386.19 ボリンジャー:-2σ(25日)
26111.77 ボリンジャー:-3σ(13週)
25872.73 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は陰線で終了。5日移動平均線が再び下向きとなったほか、昨日に続いてザラ場高値25日線超えも大引けではキープできず、25日線付近の上値の重さを再確認する形となった。反面、ローソク足は長めの下ヒゲを出しており、一定の押し目買い需要も窺える。一目均衡表では基準線と転換線が連日の横ばいで引け、もみ合い長期化を示唆している。
目次
