上を試す動きが見られるか

 
6日の日経平均株価が前営業日6円安の4万90円と続落。前日のNYダウが一時500ドル以上下げるなど“プチ波乱”の様相をみせたが、日本株の強さはきょうも健在だった。続落といっても売買代金上位の主力株に軟調な銘柄がやや多かったという程度。中小型株は快調に上値を伸ばす銘柄が多かった。
 
日経平均株価は下落したが、日本株全体を見ればきょうは非常に強かった。プライムの値上がり銘柄は1000を超えており、良い意味で米国と距離を置けている。本日米国ではパウエルFRB議長の下院議会証言が予定されており、同氏の発言から3月FOMCで出てくる内容を読み解くことになる。内容次第では米国株の振れ幅が大きくなる展開も想定されるだろう。
FRBが利下げに前のめりとなっていないところが悩ましいところだが、米金利が派手に上昇しなければ、議長の発言が米国株安を招いたとしてもネガティブな反応は一時的にとどまるだろう。
逆に、今回はともかく、次回FOMCでの利下げを示唆するような発言が出てくれば、米国株のリスク選好ムードが高まる展開が期待できる。日本株は米国株が下落すればきょうのように耐性を示し、上昇すればその流れにしっかり乗れる公算が大きい。日経平均はきのうきょうと終値では4万円を上回っているだけに、あすはここから上を試す動きが見られるかに注目したいところ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
42327.89  ボリンジャー:+3σ(26週)
42299.00  ボリンジャー:+3σ(25日)
41146.31  ボリンジャー:+2σ(13週)
40872.41  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
40090.78  ★日経平均株価6日終値
 
39763.78  6日移動平均線
39651.14  ボリンジャー:+2σ(26週)
39445.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
39411.36  均衡表転換線(日足)
39233.71   新値三本足陰転値
38685.30  ボリンジャー:+1σ(13週)
38019.23  25日移動平均線
38009.61  均衡表基準線(日足)
36974.39  ボリンジャー:+1σ(26週)
36957.48  均衡表転換線(週足)
36592.64  ボリンジャー:-1σ(25日)
36224.28  13週移動平均線
 
4万円割れの安寄りから切り返してローソク足は陽線を描き、終値は4万円台をキープして終了。下値での買い需要を再確認する形となった。25日移動平均線との乖離率は日経平均で5.45%(昨日5.92%)に縮小しており、日柄調整の進展を窺わせた。
 

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