【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は一進一退で始まった。始値は前週末比19円67銭高の2万7685円65銭。前週末の米株式市場で主要な指数がそろって上昇した流れを受け、東京市場でも主力銘柄に買いが先行した。一方、値がさの半導体関連や自動車には売りが目立ち、下げに転じる場面もある。
きょうから東京株式市場は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編される。最上位の「プライム」には1839社が上場する形となった。
前週末の欧州株市場はほぼ全面高だったものの米国株市場ではやや不安定な値動きだった。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大引けはプラス圏で着地したとはいえ、取引時間中にマイナス圏に沈む場面もあった。
発表された3月の米雇用統計は足もとの労働市場の強さを確認できる内容だったが、一方で米債券市場では2年債利回りが10年債利回りを上回る逆イールドが発生、先行き米経済のリセッション懸念も意識されている。
新年度入りに伴い、機関投資家のリバランスの買いが見込まれ下値抵抗力が発揮されそうだが、上値も重い展開が想定されるだろう。
