9日の日経平均株価は一進一退の展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万3080円-2万3350円。
前日まで日経平均株価は6連騰で約1300円も水準を切り上げていることもあり上値の重い展開が想定される。
前日のNYダウ工業株30種平均が大幅続伸し、投資家心理の改善につながるだろう。これを受けて東京株式市場でも景気敏感株を中心に買いが先行しそうだ。
半面、外国為替市場で円高・ドル安が進んだのは輸出関連銘柄の重荷となるだろう。
2万3000円台前半で強弱感が対立し、売り買いを交錯させそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界の株式相場が急落する前の2月21日終値(2万3386円)が目先の上値メドとなるだろう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比25円高の2万3215円だった。
25日移動平均(2万1028円)乖離(かいり)率は8日時点で10.22%と、2009年4月以来の高水準に達し短期的な過熱感が意識されやすい。目先の利益を確定する目的の売りが上値を抑えるだろう。大阪取引所の日経平均先物6月物は前日の清算値を20円上回る2万3210円で終えた。
日程面では、5月のマネーストック、5月の工作機械受注など。海外では、FOMCが10日までの日程で開催。このほか、4月の米卸売在庫・売上高、米10年国債の入札など。
【好材料銘柄】
■アルトナー<2163>
2-4月期(1Q)経常は50%増益で着地。
■テラ<2191>
1-3月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
■システム ディ<3804>
上期経常を56%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■日医工<4541>
東京大学、理化学研究所、第一三共 <4568> と新型コロナウイルス感染症治療に向けたナファモスタット吸入製剤の共同研究開発で基本合意。
■ネットマーケティング<6175>
非開示だった今期経常は69%増で2期ぶり最高益更新へ。
■大日光・エンジニアリング<6635>
6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■ボルテージ<3639>
米国子会社 SFスタジオが女性向け恋愛ドラマ読み物アプリ「Lovestruck」内で新作「Ever After Academy」を配信開始。
■アイカ工業<4206>
抗ウイルスメラミン化粧板「アイカウイルテクト」のネココロナウイルスとA型インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス性試験を実施。いずれも99%以上の表面上のウイルス数低減効果を確認。
■共栄セキュリティーサービス<7058>
非開示だった今期経常は微増で5期連続最高益更新へ。
■マネックスグループ <8698>
子会社コインチェックがSaasS型株主総会業務支援事業の検討を開始。ブロックチェーンの活用も視野にオンライン上で議決権行使や質問ができる「バーチャル出席型」のサービスを提供予定。
【主な経済指標・スケジュール】
9(火)
【国内】
4月毎月勤労統計調査(8:30)
5月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
三井ハイテ、ロックフィール、アスカネット、gumi、シルバーライフ、グッドコムA、B&P
【海外】
FOMC(~6/10)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
