15日の日経平均株価は一進一退となりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは2万2050円-2万2300円。
前週末のNYダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、米株式相場の水準調整がいったん収まったとの見方から押し目買いが入るだろう。
ただ、新型コロナウイルスの感染第2波への警戒感から戻り待ちの売りも出やすいだろう。ダウ平均は大幅高ではあるが、前日の下げ分(1861ドル安)の半分も戻していない。
また、高く始まった後に失速して下げに転じる場面もあり、場中の値動きは不安定でもあった。東京株式市場では先週の米株先物の上昇で米国株の反発を既に織り込んでいることから、戻りの鈍さが嫌気されて売りが優勢になると予想する。
日経平均は前週末終値(2万2305円)近辺で推移するだろう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末12日の大阪取引所終値比10円高の2万2150円だった。
15日早朝の外国為替市場で円相場は1ドル=107円台前半で推移している。前週末の米銀行株高や円安進行を追い風に、東京市場でも銀行株や自動車など輸出関連銘柄に買いが先行する公算が大きい。
日程面では、16日までの日程で日銀金融政策決定会合が行われる。4月の第3次産業活動指数が開示される。海外では、5月の中国都市部固定資産投資、5月の中国小売売上高、5月の中国工業生産高、6月の米NY連銀製造業景況感指数など。
【好材料銘柄】
■ジェイ・エス・ビー <3480>
上期経常は28%増益で上振れ着地・通期計画を超過。
■アクロディア <3823>
ダイコーホールディングスグループと資本業務提携。ブロックチェーン事業でシステムの開発・運用を協働する。
■ネオジャパン <3921>
2-4月期(1Q)経常は68%増益で着地。
■SKIYAKI <3995>
2-4月期(1Q)経常は2倍増益で着地。
■ベース <4481>
上期経常を27%上方修正。
■ウエスコホールディングス <6091>
8-4月期(3Q累計)経常は52%増益・通期計画を超過。また、株主優待制度を新設。毎年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、四国水族館(香川県)の入場券を一律1枚贈呈する。
■新光電気工業 <6967>
非開示だった今期経常は2.3倍増益へ。
■Macbee Planet <7095>
前期経常は87%増で上振れ着地・4期連続最高益、今期業績は非開示。
■プレシジョン・システム・サイエンス <7707>
厚生労働省と感染研が公表した「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV 遺伝子検査方法について」に、Certest社製のCOVIDー19検査用PCR試薬が陽性一致率100%、陰性一致率100%との結果が記載された。
■明豊エンタープライズ <8927>
8-4月期(3Q累計)経常は6.7倍増益・通期計画を超過。
■JMホールディングス <3539>
8-4月期(3Q累計)経常が31%増益で着地・2-4月期も99%増益。
■ヤーマン <6630>
今期経常は4%増益へ。
■スクロール <8005>
5月売上高は前年同月比19.7%増とプラスに転じた。
■岡藤ホールディングス <8705>
日産証券と金融商品仲介及び商品先物取引仲介サービスを7月20日から開始する予定。
■アルデプロ <8925>
今期最終を35%上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
15(月)
【国内】
日銀金融政策決定会合(~6/16)
《決算発表》
伊藤園、パーク24、アークランド、セルソース、3Dマトリックス、システムディ
【海外】
中国5月鉱工業生産(11:00)
中国5月小売売上高(11:00)
中国5月都市部固定資産投資(11:00)
米6月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
米4月対米証券投資(6/16 5:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
