今週は軟調となった。前週末の4月米雇用統計は記録的に弱い内容となったが、これを受けた米国株が大幅高となったことから、週初は買いが優勢。
ただ、日経平均は20500円台に乗せた後は、それまでの急ピッチの上昇に対する警戒感が強まり、上値が重くなった。
それでもしばらくは経済活動再開期待などを支えに値を保っていたが、14日大幅安となり2万円を割り込んだ。
その後、米国株高を受けて持ち直し、週末値では2万円を上回ったものの、週間では上を試して失速した格好となった。
日経平均は週間では約141円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
来週の日経平均株価は一進一退の展開か。
来週の日経平均株価の予想レンジは1万9500~2万500円。
決算発表は来週も続き、18日にはソフトバンクGなど注目度の高いものも出てくるが、そろそろ決算発表一巡後の息切れも警戒されるタイミング。
緊急事態宣言に関しては、21日にもまだ解除されていない地域をどうするかの判断が出てくるとみられており、早期解除となれば、マーケットにも好影響が期待できる。
ただ、トランプ米大統領が中国を挑発するなど懸念材料もあることから、上では戻り売りも出てくると考える。一方で、押し目があれば経済活動再開期待からの買いは入りやすく、強弱感が交錯する中で、方向感が定まらない週になると予想する。
「第2波」への警戒感が強い。来週もこの両材料による綱引き状態が続くことになりそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
21634.68 26週移動平均線
21276.49 ボリンジャー:+1σ(13週)
21269.84 均衡表雲下限(週足)
20880.98 ボリンジャー:+3σ(25日)
20576.93 75日移動平均線
20474.58 ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20219.97 均衡表雲上限(日足)
20192.59 6日移動平均線
20068.18 ボリンジャー:+1σ(25日)
20037.47 ★日経平均株価15日終値
19991.91 均衡表転換線(日足)
19661.78 25日移動平均線
19638.81 新値三本足陰転値
19612.82 13週移動平均線
19285.97 ボリンジャー:-1σ(26週)
19255.38 ボリンジャー:-1σ(25日)
19168.75 均衡表基準線(日足)
18848.98 ボリンジャー:-2σ(25日)
18822.21 均衡表雲下限(日足)
18446.54 均衡表転換線(週足)
ローソク足は陰線を引いた。3月24日から昨日まで買い点灯中だったパラボリックが本日は陰転し、短期的な売り圧力の強まりを示唆している。一方、25日線が上向きをキープしたほか、一目均衡表の基準線が横ばいから上向きに変化し、大勢では上昇トレンド継続を示唆している。一目均衡表で株価は雲中にとどまったほか、RSI(14日ベース)は54.84%と中立圏にあり、こちらも売り買いの拮抗状態を窺わせた。
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