一進一退の展開か

 
 
今週は軟調展開となった。日経平均株価は週明けの4日に3桁の上昇となり、4万円台に乗せた。
7日は米国株高を受けて一時4万400円台まで水準を切り上げたものの、早期のマイナス金利解除観測が浮上して為替が円高に振れたことから急失速。一転、3万9500円台まで水準を切り下げ、500円近い下落となった。8日は押し目買いが優勢となったものの、4万円近辺では戻り売りに押されて、週間では下落した。
日経平均は週間では6週ぶりに反落し、約221円の下落。週足では6週ぶりに陰線を形成した。
 
 
来週は、一進一退の展開か。
翌週に日銀金融政策決定会合(3/18~19)とFOMC(3/19~20)が控えており、手がけづらさが意識される週になる。
日銀が4月ではなく3月にマイナス金利を解除するとの見方が浮上しており、日銀関連のニュースや為替に振り回されそう。一方、FOMCでは政策金利の据え置きが濃厚であることから、米国株は相対的に落ち着いた動きになると思われる。米国では2月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)など注目指標の発表があるが、3月FOMCの結果がある程度読めている状況下では、仮に指標が強く米長期金利が上昇したとしても、米国株へのネガティブな影響は限定的となるだろう。
 
さて、東京株式市場は米国株の上昇にサポートされる形で全体が反発へ。円相場が1ドル=147円台にあるため、最終的には戻りに思ったほど勢いは出なかったが、日経平均の下値はきのう、今日と10日移動平均線(3万9654円)にサポートされており上昇トレンドは維持されている。国内に目立った材料がなく来週も米国株や為替次第となりそうだが、押し目買いスタンスは依然として有効だろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
 
42428.39  ボリンジャー:+3σ(25日)
42214.84  ボリンジャー:+3σ(26週)
41051.13  ボリンジャー:+2σ(25日)
41022.05  ボリンジャー:+2σ(13週)
39916.02  6日移動平均線
 
39688.94  ★日経平均株価8日終値
 
39674.46  均衡表転換線(日足)
39673.88  ボリンジャー:+1σ(25日)
39570.62  ボリンジャー:+2σ(26週)
39233.71   新値三本足陰転値
38607.71  ボリンジャー:+1σ(13週)
38296.63  25日移動平均線
38088.35  均衡表基準線(日足)
37036.22  均衡表転換線(週足)
36926.40  ボリンジャー:+1σ(26週)
36919.38  ボリンジャー:-1σ(25日)
36193.37  13週移動平均線
35587.45  均衡表雲上限(日足)
35542.13  ボリンジャー:-2σ(25日)
35479.89  均衡表基準線(週足)
35479.61  75日移動平均線
 
4万円を2日連続で下回るとともに、下向きに転じた5日移動平均線を下回った。25日線や13週線は株価下方で右肩上がりをキープしているが、短期的には上げ一服の形状。ローソク足は小陰線で終了。下値は前日から切り上がったが、上ヒゲは前日の大陰線の胴体部分のほぼ中央で頭打ちとなり、上値は重かった。NT倍率は4日の14.82から本日14.55に低下し、TOPIX対比での過熱感の調整が進んだ形となった。
 

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