16日の日経平均株価は大幅続伸。一時、700円を超す上昇となり史上最高値(3万8915円)に肉薄する水準まで値を上げた。大引けの日経平均株価は前日比329円30銭高の3万8487円24銭。
東京株式市場では半導体関連銘柄に引き続き買いが優勢となった。また、日経平均は年初から5000円超上昇するなど、上昇ピッチが速いことで買い遅れている投資家も多く、持たざるリスクが意識されているほか、買いが買いを呼ぶ展開となり、日経平均は史上最高値に肉薄する場面があった。
国内外の証券会社各社は、今年の日経平均の高値予想を相次いで引き上げており、日経平均は4万5000円に達するとの予想もある。その背景は、デフレからインフレへの転換やコーポレートガバナンスの改善期待、中国株からの資金シフトなど海外投資家の買い意欲の強まりなどを挙げており、先高期待は日増しに高まっている。また、相場の先導役となっている半導体関連株の上昇も、少なくとも来週21日に予定されているエヌビディアの決算までは続く可能性が高いとの見方が多い。目先は持たざるリスクを意識しながら堅調地合いが続くだろうが、調整局面入りを警戒しながらとなりそうだ。
今週は、堅調展開となった。
日経平均は三連休明けの13日、NISAの日に4桁の上昇。好材料のあった東京エレクトロンやソフトバンクGが値を飛ばし、以降も大型グロース株に強い動きが見られた。米国では米長期金利にらみの地合いが続いたが、金利が上昇した際にはドル高・円安が進行し、日本株を下支えした。
15日には400円を超える上昇となって3万8000円台に到達。16日には一時3万8800円台まで水準を切り上げ、史上最高値に接近する場面があった。
日経平均株価は週間では3週続伸し、約1589円の上昇。週足では3週連続で陽線を形成した。
来週は、一進一退の展開か。決算発表が一巡し、個別の材料は少なくなる。米国は月曜19日、日本は金曜23日が休場で、やや手がけづらさも意識される。
日経平均は1989年12月につけた史上最高値の38915.87円に迫ってきた。ここまでノンストップの上昇が続いたが、さすがに史上最高値近辺では強弱感が交錯するだろう。イベントでは水曜21日に予定されている米エヌビディアの決算発表が大きな注目を集める。この決算を消化する木曜22日が三連休前でもあるだけに、指数の振れ幅が大きくなると思われる。ただ、史上最高値を更新するようなら高いところでは利益確定売りが出やすくなる一方、足元の基調は強いだけに、押し目を作るようなら買いは入りやすい。週を通しては水準が大きく変化しないと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
40089.75 ボリンジャー:+3σ(13週)
39082.83 ボリンジャー:+3σ(26週)
38867.29 ボリンジャー:+3σ(25日)
38487.24 ★日経平均株価16日終値
38295.23 ボリンジャー:+2σ(13週)
38052.07 ボリンジャー:+2σ(25日)
37678.86 6日移動平均線
37359.85 均衡表転換線(日足)
37236.85 ボリンジャー:+1σ(25日)
37203.68 ボリンジャー:+2σ(26週)
36897.42 新値三本足陰転値
36857.32 均衡表基準線(日足)
36500.70 ボリンジャー:+1σ(13週)
36421.63 25日移動平均線
35703.15 均衡表転換線(週足)
35606.41 ボリンジャー:-1σ(25日)
35324.53 ボリンジャー:+1σ(26週)
34791.18 ボリンジャー:-2σ(25日)
34706.17 13週移動平均線
34676.37 均衡表基準線(週足)
34110.61 75日移動平均線
33975.96 ボリンジャー:-3σ(25日)
33803.42 均衡表雲上限(日足)
33445.38 26週移動平均線
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