今週は、堅調展開となった。
日経平均株価は前の週に4桁の下落となった反動で、前半から中盤にかけては押し目を拾う動きが活発となった。エヌビディアが決算発表を前に騰勢を強めたことや、米国の長期金利上昇に一服感が出てきたことなどが追い風となり、木曜24日までは4営業日連続で3桁の上昇。3万2000円を上回り、3万2200円台まで上昇した。
エヌビディアは好決算を発表し、時間外では強い反応を見せて24日の日本株の上昇にも大きく貢献した。
しかし、長期金利が上昇したことで24日の米国市場では半導体株が大幅安。エヌビディアも決算を受けた反応が小幅なプラスにとどまった。これらを受けた25日は、パウエルFRB議長の講演を前にリスク回避姿勢が強まり、600円を超える下落。週末値では3万2000円を大きく下回った。ただ、それでも木曜までの貯金が多く、週間では上昇した。日経平均は週間では反発となり、約173円の上昇。週足では陽線を形成した。
来週(8月28日-9月1日)の日経平均株価は、一進一退の展開か。
25日の日経平均株価は5日ぶりに大幅反落し、3万1624円(前日比662円安)で引け、今年2番目の下げ幅となった。
月末月初で日米ともに経済指標の発表が多い。
足元では長期金利の動向に株式市場が神経質となっており、指標の結果と債券市場をにらみながらの一喜一憂が続くと思われる。
経済指標の中で特に注目されるのが金曜8月1日に発表される米8月雇用統計となるが、この日は8月ISM製造業景気指数の発表も予定されている。日本株は来週も今週同様に、週末の米国の材料を強く意識する週となる。米国の長期金利が落ち着いて楽観ムードが高まったとしても、週後半にかけてはリスク回避の売りが上値を抑えることになるだろう。逆に警戒ムードが高まった場合には、週後半には米雇用統計が反転材料になることを期待した買いが入ると見込まれる。強弱感が入り交じることで、週を通して方向感に欠ける動きが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
32798.07 ボリンジャー:+1σ(25日)
32597.18 ボリンジャー:+1σ(26週)
32563.09 均衡表雲上限(日足)
32519.03 均衡表転換線(週足)
32388.51 13週移動平均線
32382.01 均衡表基準線(日足)
32300.45 25日移動平均線
32135.58 75日移動平均線
31839.59 均衡表転換線(日足)
31802.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
31799.14 6日移動平均線
31771.63 ボリンジャー:-1σ(13週)
31624.28 ★日経平均株価25日終値
31450.76 新値三本足陰転値
31396.76 均衡表雲下限(日足)
31305.20 ボリンジャー:-2σ(25日)
31154.75 ボリンジャー:-2σ(13週)
30807.58 ボリンジャー:-3σ(25日)
30537.87 ボリンジャー:-3σ(13週)
30522.54 26週移動平均線
30202.91 均衡表基準線(週足)
29300.86 200日移動平均線
終値は25日移動平均線を下放れ、75日線やその下を走る5日線を下回った。ローソク足はマドを空けを伴う陰線で終了。一目均衡表で横ばいだった転換線が下降したこともあり、売り圧力の強まりを窺わせた。週足では長い上ヒゲを伴う小陽線を描いて2週連続の13週線割れとなり、上値の重さを再確認する形となった。
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