今週は軟調展開となった。名実ともに4月相場に突入したが、前の週の動きが良かったこともあり、日経平均は月曜、火曜と上昇。2万8000円台が定着するかと思われた。しかし、水曜5日に474円安、翌6日も340円安と連日で値幅を伴った下げとなり、この2営業日で800円を超える下落となった。
米国で市場予想を下回る経済指標が出てきて、これに対する米国株の反応も弱かったことから、警戒ムードが急速に高まった。週後半には2万7500円を下回る場面もあり、週間では大幅安となった。日経平均は週間では約523円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
来週は一進一退の展開か。
米国の経済指標に引き続き気を揉むことになるだろう。週初に雇用統計の結果を消化して、12日にはCPI、13日にはPPIと、物価指標が立て続けに出てくる。結果を消化するのは翌週になるが、14日には小売売上高、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表となる。
ただ、国内では小売などの決算が多く出てくる。個別重視の様相が強まることで全面高、全面安といった極端な動きが出づらくなり、指数の振れ幅は今週に比べると落ち着くのではないかとみている。大幅高への期待、大幅安への警戒、その両方が後退することになりそうで、方向感が出づらいと予想する。
日経平均も13週、26週、52週の各移動平均線(2万7300~400円)に終値ベースで支えられる格好で、日柄整理で織り込んで行くのではないか。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
28495.54 ボリンジャー:+2σ(13週)
28287.42 新値三本足陽転値
28191.06 ボリンジャー:+1σ(25日)
27999.93 ボリンジャー:+1σ(26週)
27961.34 ボリンジャー:+1σ(13週)
27886.88 6日移動平均線
27857.54 均衡表転換線(日足)
27740.59 25日移動平均線
27683.86 均衡表転換線(週足)
27683.86 均衡表基準線(日足)
27518.31 ★日経平均株価7日終値
27427.15 13週移動平均線
27396.93 均衡表雲上限(週足)
27382.80 均衡表雲上限(日足)
27376.85 200日移動平均線
27338.28 26週移動平均線
27321.34 均衡表雲下限(週足)
27290.13 ボリンジャー:-1σ(25日)
27213.89 75日移動平均線
27198.34 均衡表基準線(週足)
26912.53 均衡表雲下限(日足)
26892.95 ボリンジャー:-1σ(13週)
26839.66 ボリンジャー:-2σ(25日)
25日移動平均線はわずかに上向いたが、終値は2日連続の25日線割れ。ローソク足は本日陰線の胴体部分が昨日陰線の胴体部分に収まる「陰の陰はらみ」を描き、短期的な地合い悪化を窺わせた。来週末にかけて25日線の上向き継続ラインが切り上がっていくため、25日線の下降再開による売り圧力増大リスクに留意が必要となろう。
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