一進一退の展開か

7日の東京株式市場は、米国株安の悪影響を円安がカバーすることで、現状水準近辺での一進一退を予想する。
日経平均株価の予想レンジは、2万7400円-2万7800円を想定。(6日終値2万7626円51銭)

NYダウ平均は173ドル安の31145ドルで取引を終えた。米8月ISM非製造業総合指数が強い内容となったことで、長期金利が上昇。金融引き締めへの警戒が一段と強まったことが株売りの材料となった。
日経平均株価は、きのう6日に小幅反発したものの、手がかり材料に乏しいなか、手控えムードが広がりそうだ。

為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の後半(6日は141円53-55銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の半ば(同141円18-22銭)と小動き。対ドルでの円安が意識され、輸出関連銘柄の下支え要因となる場面も想定される。
9日に9月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出を控えるが「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)もあり、注意したい。

シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比20円安の2万7580円だった。

【好材料銘柄】 

■ウェルネット <2428>
非開示だった今期経常は14%増益、未定だった配当は1.87円増配。また、25年6月期に経常利益15億円(22年6月期は7.5億円)を目指す中期経営計画を策定。

■シノプス <4428>
西友に需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」を提供することが決定。23年から西友、サニー、LIVIN全店に導入開始。

■エンバイオ・ホールディングス <6092>
子会社エンバイオ・エンジニアリングが開発した浄化技術の事業計画が、経済産業大臣と環境大臣の指針に適合していることが確認され、商業利用が可能になった。

■不二電機工業 <6654>
上期経常が80%増益で着地・5-7月期も10倍増益。

■SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ <9478> 
今期配当を0.5円増額修正。

■ディー・ディー・エス <3782>
多要素認証基盤EVE MAがSkyのシンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client」と連携。仮想環境に強固で確実な本人認証を提供。

【主な経済指標・スケジュール】

7(水)
【国内】
7月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
アイル、アイモバイル、モロゾフ、サトウ食品、トミタ電機

【海外】
中国8月貿易収支
米7月貿易収支(21:30)
ベージュブック
米アップルによる新製品発表会
《米決算発表》
ゲームストップ

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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