一進一退の展開か

 
 
 
 
今週は、堅調となった。参議院選で自民党が大勝したことから、週明け11日の日経平均は大幅上昇。翌12日は反落したものの、13日から15日までは3日連続で3桁の上昇と強い動きを見せた。注目された米国の6月CPIは前月分を上回る強い内容となり、米国の金融引き締め強化が強く意識された。
米国の長期金利が比較的落ち着いていたことや、原油など商品価格に上昇一服感が出てきたことは、過度なインフレへの警戒を和らげた。また、為替市場で円安が進行したことは外需株の下支え要因となった。
日経平均は週間では約271円の上昇。ただ、週初の発射台が高かったことから、週足では陰線を形成した。
 
 
来週は、一進一退の展開か。18日が海の日により休場で立ち合いは4日。翌週(26~27日)にFOMCを控える中で、日銀金融政策決定会合(20~21日)とECB理事会(21日)を消化する。
ただ、指数に関しては、上下どちらかに大きく振れたとしても、それを修正する動きが出てくると考える。米6月CPIが強かったことで、市場では7月のFOMCで1%の利上げが決定される可能性まで織り込んだ。弱材料にはある程度耐性を示すとみる一方、7月FOMCでどういったメッセージが市場に届けられるかを確認するまでは、腰の入った買いは入りづらいだろう。
 
来週以降に発表が本格化する日本企業の4-6月決算にも、為替変動の好影響が反映されると見込まれる。ただ、マーケットは懸念材料への耐性を身に付けつつあるものの、今後の景気後退の織り込みはまだ流動的なだけに油断は禁物だろう。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
27875.23  ボリンジャー:+2σ(13週)
27638.14  200日移動平均線
27555.83  ボリンジャー:+1σ(26週)
27429.58  均衡表雲上限(日足)
27421.59  ボリンジャー:+3σ(25日)
27329.43  ボリンジャー:+1σ(13週)
27094.05  ボリンジャー:+2σ(25日)
27038.93  均衡表雲下限(日足)
26954.99  均衡表転換線(週足)
26885.84  26週移動平均線
26868.83  75日移動平均線
 
26788.47  ★日経平均株価15日終値
 
26783.63  13週移動平均線
26782.34  均衡表基準線(日足)
26766.51  ボリンジャー:+1σ(25日)
26686.04  均衡表基準線(週足)
26596.13  6日移動平均線
26556.68  均衡表転換線(日足)
26438.97  25日移動平均線
26237.83  ボリンジャー:-1σ(13週)
26215.85  ボリンジャー:-1σ(26週)
26111.43  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
 
ローソク足は長めの下ヒゲを伴う小陽線を引き、上向きの5日移動平均線付近を下値支持線として、昨日終値でクリアしたばかりの25日線を上放れた。反面、25日線や13週線は下降を継続し、足元の地合い改善と中期ベースでの下落圧力をともに確認する形となった。一目均衡表ではそれぞれ横ばいだった基準線が下向きで引ける一方、転換線は上向いた。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が98.72%と中立圏中央の100%至近で引けたこともあり、強弱感が対立する状態で今週の取引を終えた。
 
 

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