今週は軟調となった。日経平均は20日に584円安、21日に591円安と、2日間で1000円を超える大幅下落。世界的にコロナ感染被害が拡大したことに加えて、国内では大阪や東京などに緊急事態が発令されるとの見方が強まったことが売り材料となった。
直近まで強いサポートとなっていた2万9500円をあっさり割り込んだことも見切り売りを誘い、2万8500円を割り込む場面もあった。22日には679円高と大きく上昇したことで過度な警戒は和らいだ。しかし、先行き不透明感は拭えず、23日は米国株安を嫌気した売りに押された。週間では約662円の下落となり、週足では3週連続で陰線を形成した。
来週は、一進一退の展開か。29日が祝日で立ち合いは4日。
翌週は大型連休で月曜から水曜まで休場となる。手掛けづらいスケジュールだが、この間にイベントは満載。26日~27日に日銀会合、27日~28日にFOMCが開催され、28日にはバイデン米大統領の議会演説が予定されている。
米国ではテスラやアップル、アマゾンなどが決算を発表予定。国内でも決算発表が本格化、注目度の高い企業の決算が多く出てくる。
大きく下げるようなら長期休場明けの反転を見越した買いも入りやすい。多くの材料を消化しながら、指数の振れ幅は大きくなりそう。しかし、強弱感が交錯して方向感は定まらない週になると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
30211.12 ボリンジャー:+2σ(25日)
29914.13 ボリンジャー:+1σ(13週)
29794.66 ボリンジャー:+1σ(25日)
29730.49 ボリンジャー:+1σ(26週)
29529.33 均衡表雲上限(日足)
29396.79 均衡表転換線(週足)
29378.21 25日移動平均線
29294.12 13週移動平均線
29293.98 均衡表基準線(日足)
29197.75 6日移動平均線
29168.83 75日移動平均線
29158.48 均衡表転換線(日足)
29020.63 ★日経平均株価23日終値
28961.76 ボリンジャー:-1σ(25日)
28858.35 均衡表雲下限(日足)
28674.11 ボリンジャー:-1σ(13週)
28545.31 ボリンジャー:-2σ(25日)
28405.52 新値三本足陰転値
28128.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
28054.09 ボリンジャー:-2σ(13週)
27893.90 26週移動平均線
日経平均は今週、75日線(2万9168円、23日時点、以下同じ)を下回り、13週線(2万9294円)も割り込んだ。13週線は3月最終週にも割り込んだが、この時は週末値では上回った。
今回は週末値でも下回っており、チャート形状は悪化している。早々にこれより上に復帰したいところだが、来週は4月の最終週。このところ月の最終日が弱いという傾向が続いており、大きな期待は持ちづらい。むしろ下振れを警戒しておく局面で、26週線(2万7893円)がサポートとして機能するかが注目される。
26週線は昨年5月に上方ブレークして以降は一度も割り込んでいない。それだけに、一時的でも下回ってしまうようだと、ひと相場終わった感が出てきてしまうため、注意が必要だろう。
