9月最初の取引となる本日の日経平均株価は小反落。終値は前日比1円安の2万3138円だった商社株はバフェット氏の取得を好感した買いが続き、三菱商事が大幅高。任天堂が3%超の上昇で年初来高値を更新した。2万3000円台を維持する強さはあるが、相変わらず実需不足で膠着しやすい状況にある。
個別では、業務提携を発表したロコンドとBEENOSがそろって急伸。BASEやマクアケなどマザーズ銘柄の一角が買いを集めた。出前館は後場に値を飛ばして一時ストップ高。本社機能を淡路島に移すとの観測が報じられたパソナGや、株式分割を発表したチエルが大幅高となった。
明日2日の日経平均株価は、一進一退の展開か。
国内発の手掛かり材料に乏しく、様子見気分に傾きそうだ。
自民党総務会は1日、安倍晋三首相の辞任に伴う総裁選について、党員投票を行わない簡易方式による選出を了承した。近く総裁選への立候補を正式表明するとみられる菅義偉官房長官が優位な情勢にあり、「次期総理は菅官房長官でほぼ決まりで、織り込み済み」とされる。新たな支援材料がないと、積極的な買いは期待しくい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
24023.58 ボリンジャー:+3σ(25日)
23800.65 ボリンジャー:+3σ(13週)
23619.33 ボリンジャー:+2σ(25日)
23395.61 ボリンジャー:+2σ(13週)
23296.77 新値三本足陽転値
23215.08 ボリンジャー:+1σ(25日)
23159.50 6日移動平均線
23138.07 ★日経平均株価1日終値
23012.92 均衡表転換線(日足)
22999.11 ボリンジャー:+1σ(26週)
22990.58 ボリンジャー:+1σ(13週)
22810.83 25日移動平均線
22585.54 13週移動平均線
22582.57 均衡表雲上限(日足)
22570.52 均衡表転換線(週足)
22570.52 均衡表基準線(日足)
22406.58 ボリンジャー:-1σ(25日)
22378.20 75日移動平均線
22180.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
22016.98 200日移動平均線
5日線が再び下向きに転じたほか、ザラ場高値と安値は昨日水準を下回って戻り売り圧力の強さを窺わせた反面、終値は3日ぶりに5日線上に復帰するとともに25日線も上向きをキープし、強弱が打ち消し合う格好となった。ローソク足は胴体と上下のヒゲが短い小陽線で引け、市場の気迷いムードが推察される。
一目均衡表では基準線と転換線が横ばいを続け、もみ合い延長を示唆。RSI(14日ベース)が58.99%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が96.61%といずれも中立ゾーンに位置しているため短期的には売られ過ぎでも買われ過ぎでもないとみられ、もみ合い離脱の材料待ちの相場が長引く可能性が増している。
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