【寄り付き概況】
15日寄り付きの日経平均株価は一進一退となっている。始値は前日比61円03銭安の3万6381円40銭だったが、すぐに上げに転じた。
前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国株市場ではNYダウがフシ目の4万ドル大台を回復するなど強調展開を続けている。7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が事前予想を下回り、9月のFOMCで利下げが行われることへの期待感が全体強気相場を後押しした。
東京株式市場では、欧米株高は追い風として意識されるものの、日経平均は今週に入り急速に上げ足を強めていたこともあって、目先高値警戒感からの利食いも誘発されやすい。きょうは前日終値近辺での強弱観対立が見込まれるだろう。
内閣府が15日朝発表した2024年4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比0.8%増、年率換算では3.1%増だった。2四半期ぶりに増加したほか、市場予想も上回り、株式市場の支えとなっている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、2600台に乗せる場面があった。
個別では、電通グループや川重、三菱重が上昇している。一方、AGCや日産化、ZOZOが下落している。
