NYダウとS&P500は3日ぶりの反発。
NASDAQは3日続落。
10年債利回りが前日の約4年ぶりの高水準から低下したことを好感した。
ただ終盤にかけては金利上昇への警戒感が台頭。
NYダウは350ドル超の上昇から164ドル高まで上昇幅を縮小した。
「金利は高い水準で落ち着く見込み。そうなれば株にとって問題となる」という見方。
「金利の上昇ペースが緩やかで、かつ経済指標が良好な状況が続けば
株式市場は金利上昇の影響を吸収できる」という見方の交錯。
原油在庫が予想に反して減少し原油価格が上昇したことからエネルギーセクターが上昇のけん引役だった。
債券利回りは小幅に低下。
7年債入札に対する需要は低調。
総額290億ドルの7年債入札は応札倍率が2.49倍と、昨年11月以来の低水準。
中国や日本などの直接入札者による落札比率が昨年9月以来の高水準になったという。
米国内資金が手を引いてきた米国債を買うアジアマネーの構図は如何なものだろう。
財務省は今週総額2580億ドルの国債入札を実施。
2010年8月の約2590億ドルに次ぎ、過去2番目の高
水準だ。背景は税制改革やインフラ投資。
トランプ支援のアジアマネーというところか。
円は対ドルで急伸し106円台後半。
「ボラが上昇した結果の逃避先として投資妙味が増した」との珍妙な解釈だ。
週末はウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが株主向けに毎年恒例の手紙を送る日。
「今年は長年表明してきた米国経済への楽観論が見直されるかも知れない」との声がある。
昨年の手紙では「米国の経済的なダイナミズムと240年の歴史に残る奇跡を起こしたこと」を称賛。
2016年は「新しく生まれてくる米国の子供たちを歴史上最も幸運。豊かな社会である」。
「今年はわれわれが金融面で浮かれ気分に浸っている点に言及する度胸がバフェット氏にあるだろうか」。
そんな声もある。
木曜の日経平均は234円安。
「下ヒゲが90円で一応は抵抗したが陰線」という声が聞こえる。
6日ぶりに5日移動平均線〈21900円)を下回ったのもネガティブな動きだ。
週末要因から見ると「前週は前半に下げたものの、後半に上昇し陽線。今週は週初に大幅高の後の失速」。
先週末16日の終値21720円がやや意識されようか。
25日線からの乖離はマイナス4.0%。
騰落レシオは87.21%。
サイコロは6勝6敗で50%。
空売り比率は46.1%(前日44.4%)。
20日連続の40%超え。
日経VIは25.01まで上昇。
日経平均採用銘柄のEPSは1683.69円でPERは再び13倍台を割れて12.91倍まで低下した。
2月第2週の海外投資家は6週連続で売り越し。売越額は362億円。
前週の6446億円の売り越しからは減少。
個人は4週連続の買い越し。買越額は850億円。
信託銀行は5週連続で買い越し。買越額は38億円。
先物は海外投資家が4週連続で売り越し。売越額は5061億円(前週は9784億円の売り越し)。
現物株とあわせた売越額は5423億円。
証券会社の自己売買部門は4週連続で買い越し。買越額は3462億円。
前週の7756億円から減少した。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円高の21710円。
月曜終値22140円は遠い。
勝手雲の下限22084円も遠い。
106円台後半への円高がNY株高への素直な反応を邪魔した格好だ。
陽線3本の後の陰線3本。
リズムから言えば陽線が来る日だが。
ボリンジャのマイナス1σの21639円が相変わらずサポートだろうか。
「先週末の日経平均株価は21720.25円。
今週19日の始値段21903.66円。
同終値は22149.21円。
最低でも本日終値が16円安でとどまり、週足陽線の168円高が欲しいところ。
週足陽線となれば、日足の5日線も上回り形は少し良くなりそう」と市場関係者。
2月権利配当付き最終日。
そして忘却の彼方だが「プレミアムフライデー1周年」。
昨日「シン投資知識研究所」に出演してもらったのはモバファク(3912)の宮嶌社長。
「駅メモ」で位置情報ゲームの草訳。
しかし、「ブロックチェーン関連サービス開発開始」というのが興味深かった。
今、海外で爆発的に流行っているのはブロックチェーンを使ったゲーム。
例えば仮想猫を育成し、ネットオークションに出すと意外な値段で売れることもあるという。
最近では1100万円で売れたケースもあると聞いた。
そしてこのデリバリがビッドコインで行われているという。
週間で数十億円程度だから意外なマーケットだ。
今主流のインテーネットはプラットフォームと呼ばれる企業が中央に存在。
取引ルール、アプリケーションの市場管理運営、セキュリティ等を担っている。
しかし、これからは中央集権的ではない「分散型アプリケーション」が主役だという。
ブロックチェーン技術を利用し「中央」に依存しないサービスが実現可能となってきた。
(ビットコインなどの仮想通貨はそのひとつ)。
ゲームや生活便利ツールなども開発され始めてきたという。
ソフトウェアの考え方や金融のしくみ、規制やルールの決まり方などが大きく変わる可能性がある。
既存秩序では測れない経済圏が生まれようとしているのが現実。
「インターネットの初期だった95年頃のワクワク感」と宮嶌社長。
10年経ったら世界は明らかに変化してように思える。
日露政府の協力プランを世耕経産大臣が発表した。
一番が「日本式健康診断の導入」。
2番が「渋滞緩和、下水道の補強」。
そして「港湾・空港整備・木造住宅供給」。
意外と簡単そうだがこれで満足するならそれで良しの感。
NYダウは164ドル高の24962ドルと3日ぶりの反発。
NASDAQは8ポイント安の7210ポイントと4日続落。
S&P500は2ポイント高の2703ポイントと3日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は56ポイント高の10428ポイント。
3市場の売買高は68.1億株。
CME円建ては大証比50円高の21710円。
ドル建ては大証比55ポイント高の21715ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比30円高の21690円。
ドル円は106.73円。
10年国債利回りは2.917%。
スケジュールを見てみると・・・
23日(金):消費者物価指数、企業向けサービス価格指数
週末:東京マラソン
26日(月):シカゴ連銀全米活動指数、新築住宅販売、モバイル・ワールド・コングレス(バルセロナ)
27日(火):米耐久財受注、ケース・シラー住宅価格指数、CB消費者信頼感
28日(水):鉱工業生産、東京五輪マスコット発表、米GDP改定値、パウエルFRB議長議会証言(下院)、シカゴ購買部景気指数、中国製造業PMI
1日(木):法人企業統計、消費動向調査、米ISM製造業景況指数、新車販売台数、個人所得・支出、パウエルFRB議長議会証言(上院)
2日(金):失業率、マネタリーベース、インド休場
【3月】
1日(木)日本郵政が「ゆうパック」値上げ、法人企業統計、
2日(金)満月、下げの特異日、変化日
4日(日)イタリア総選挙
6日(火)ジュネーブ国際自動車ショー
7日(水)米ベージュブック、
8日(木)GDP改定値、日銀金融政策決定会合(~9日)、ECB理事会
9日〈金)メジャーSQ、平昌パラリンピック(~18日)、木星逆行開始
11日(日)米サマータイム開始
12日(月)変化日
14日(水)春季労使交渉集中回答日
16日(金)米メジャーSQ、変化日、FTSE定期見直しのリバランス実施
17日(土)新月
18日(日)ロシア大統領選
20日(火)FOMC(~21日)、上げの特異日、変化日
21日(水)春分の日で休場
22日(木)EU首脳会議、ECB理事会
23日(金)水星逆行開始
25日(日)自民党大会、欧州サマータイム開始、変化日
27日(火〉JR九州のななつぼしが大幅ルート変更
29日(木)東京ミッドタウン日比谷開業、英国のEU離脱まで1年
30日(金)NY・ロンドン市場休場〈グッド・フライデー)中国全人代開催ス、ポーツ庁がスニーカー通勤を奨励
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ショーケースTV(3909)・・・動兆。
ショーケースTVに注目する。
同社はWebサイト最適化技術により成約率高める「ナビキャスト」が主力。
VC子会社が位置ゲーム企業へ出資。
多言語に対応した音声ガイドアプリを「東京消防庁消防博物館」の公式アプリに提供。
業績は好調で今12月期は大幅増益見通し。
(兜町カタリスト櫻井)
