今週は、米国株に下げ止まりの兆しが見られたことから、下値を拾う動きが活発となった。米国の大型グロース株の決算を連日で消化するスケジュールでもあり、これらの決算反応には神経質となったが、アルファベットやアマゾンなどでは好決算が確認でき、グロース株に対する過度な警戒が後退した。国内ではソニーGやエムスリー、米国ではメタの決算反応が悪く、楽観一辺倒とまではならなかったものの、マザーズ指数が大幅高となるなど、売り込まれていたところの反発度合いが強く、全体では売り一巡感が意識された。日経平均は週間では約722円の上昇となり、週足では5週ぶりに陽線を形成した。2022年に入って初の週間上昇となる。マザーズ指数が5.8%高と強い反発を見せた。
来週は足元の指数上昇の反動や戻り売りの圧力で、レンジ内の高値圏では上値が重くなると考えられる。
11日が祝日で4日立ち合い。国内では引き続き決算発表が多く、基本的には個別重視となるだろう。ただ、外部環境に振らされる機会が今週よりは少なくなる可能性が高い。
今週は米大型グロース株の決算や米雇用統計など、結果が株安を呼び込む懸念のある材料が多かった。10日に注目度の高い米1月消費者物価指数が出てくるが、東京株式市場は11日が休場で、結果を消化するのは翌週となる。三連休を控えるスケジュールがどう影響するかが読みづらいところはある。
しかし、日本株、米国株ともに大きく下げた後にそれなりの上昇が見られたことから、下に振れた場合には押し目を待っていた投資家の買いが入るだろう。好材料に対する買いの反応が強くなることで、業績相場は選別物色の色合いを帯びそうだ。
節目である2万7500円に届いて勢いがやや落ちてきている。1月相場の下げ幅の半値戻りである2万7716円や、6週移動平均線(2万7845円)を含めてこの辺りで来週は上げ一服となりそう。米国で上がり続ける原油相場を見るまでもなく、インフレ・金利上昇という問題はまだしばらく上値に対して重荷となるだろう。日本株はPER13倍前半という割安さがあって下値は安定しそうなので、2月相場は先週にも触れた下値2万6500円、上値2万7700円程度のボックス圏での動きと考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
28774.77 均衡表雲上限(日足)
28700.16 ボリンジャー:+1σ(25日)
28685.09 均衡表雲上限(週足)
28656.36 26週移動平均線
28632.72 200日移動平均線
28602.32 均衡表雲下限(日足)
28582.96 75日移動平均線
28420.15 均衡表基準線(週足)
28382.86 13週移動平均線
27886.71 25日移動平均線
27716.34 均衡表転換線(週足)
27716.34 均衡表基準線(日足)
27689.56 ボリンジャー:-1σ(26週)
27576.14 ボリンジャー:-1σ(13週)
27439.99 ★日経平均株価4日終値
27168.78 6日移動平均線
27073.26 ボリンジャー:-1σ(25日)
26804.57 均衡表転換線(日足)
26769.41 ボリンジャー:-2σ(13週)
26722.77 ボリンジャー:-2σ(26週)
26654.66 均衡表雲下限(週足)
26259.80 ボリンジャー:-2σ(25日)
26170.30 新値三本足陰転値
25962.69 ボリンジャー:-3σ(13週)
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