[概況]
今週の外国為替市場は、米ドル円が方向感に欠けそうだ。先週の値動きを見ると、先週も107円台後半から106円台後半のレンジ内相場だった。こうした動きの背景には、強材料と弱材料が混交する今の相場状況が挙げられる。
まず、米ドル円を下支えする材料としては、トランプ米大統領のドル高容認姿勢やFRBのマイナス金利への否定的な姿勢などだ。
一方、上値を抑えている材料は、新型コロナウイルスの第2波の警戒感や米中対立激化の懸念などである。このことで米ドル円は上下の動きが相殺されているわけだが、以上の材料はどれも中長期的な内容であるため、レンジ相場はこの後も続くと予想する。範囲としては、前記した107円台後半から106円台後半を引き続き想定したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
