リスク回避姿勢が鮮明。

[概況]

8日の東京外国為替市場は、米ドル円が下落した。下落の理由に挙げられるのは、本日発表された中国の2月貿易収支だ。同指標は予想を大きく下回る結果(予想262億ドル・結果41.2億ドル)となり、一段と中国の景気減速が示される内容だった。
 
なお、このように数字が悪化したのは輸出が大幅に減少したからで、輸出は前年同月比で20.7%の大幅減だった。
ただ、これは米中の通商協議の結果、中国が農産物など米製品をより多く輸入したことが背景であるため、単純な数字だけでは判断できないところもある。とはいえ、予想を大幅に下回ったことにより同国の景気減速懸念が嫌気されたことは確かで、外国為替市場はリスク回避姿勢が鮮明となった。
米ドル円は一時本日の安値110.945まで下落しており、欧州時間序盤でも買い戻される気配はない。この後発表される米雇用統計が芳しくない結果であれば、リスク回避の動きは一層強まり、米ドル円はさらに下値を伸ばす可能性がありそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 

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