リスク回避の売りが強めに出てくる展開か

日経平均株価は朝方買い先行で始まり、寄り後20分あまりで350円高の3万9100円台まで駆け上がったが、そこがきょうの天井となりその後は失速、ほどなくしてマイナス圏に沈む展開に。今度は後場寄り早々に350円近い下げをみせるなど目まぐるしい地合いで、方向感が容易に定まらなかった。下値では着実に押し目買いが入るものの、一方で上値を買い進む主体も見当たらず、後場は概(おおむ)ね3万8000円台後半のゾーンを彷徨した。
 
さて、東京株式市場は米ハイテク株の大きな反発を受けて大きく上げるかと思われたが、意に反して買いは一時的で、逆にマイナス圏に落ちて推移する時間の方が長かった。来週の日銀の金融政策決定会合(マイナス金利解除)への警戒感がまだ残っているよう。
全体でも7割近くの銘柄が下げており、下げの勢いは弱まっているものの調整はまだ続いているような雰囲気である。
 
米国ではFOMCが19日~20日の日程で開催され、東京市場は来週水曜の20日が休場。FOMCの結果を消化するのは休場明けとなる。あす弱い動きになってしまうと、金曜15日は翌週の日銀会合を前にリスク回避の売りが強めに出てくる展開も想定される。きょうは下落したものの、終値(3万8695円)では節目の3万8500円や25日線(3万8608円、13日時点)を上回った。大崩れを回避するには、あすは悪くても現状近辺で値を保つことが求められるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
42008.13  ボリンジャー:+3σ(25日)
41245.89  ボリンジャー:+2σ(13週)
40874.83  ボリンジャー:+2σ(25日)
40023.38  ボリンジャー:+2σ(26週)
39910.82  新値三本足陽転値
39741.54  ボリンジャー:+1σ(25日)
39371.75  均衡表転換線(日足)
39282.07  6日移動平均線
38939.84  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
38695.97  ★日経平均株価13日終値
 
38608.24  25日移動平均線
38163.37  均衡表基準線(日足)
37921.68  均衡表転換線(週足)
37474.95  ボリンジャー:-1σ(25日)
37252.07  ボリンジャー:+1σ(26週)
36633.78  13週移動平均線
36341.66  ボリンジャー:-2σ(25日)
35691.83  75日移動平均線
35479.89  均衡表基準線(週足)
35459.17  均衡表雲上限(日足)
35208.36  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
前日に続いて25日移動平均線割れまで売られた後に25日線の上方に戻して大引けを迎えており、25日線前後が下値支持帯として作用する形となった。一方、ローソク足は陰線を描くとともに5日線は下向きで終了しており、短期的な下押しリスクを意識させる形状となった。NT倍率が14.61倍(昨日14.60倍)とわずかに上昇したこともあり、日経平均の対TOPIXでの割高調整余地が残っている点にも留意したい。
 
 

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