[概況]
25日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は小幅な動意ながらも堅調に推移。一時105.710円まで上昇するなど105円台後半を中心に取引された。この日米商務省が発表した8月米耐久財受注は前月比0.4%増と、事前予想の1.4%増および7月の11.7%増を共に下回る内容となっていた。経済回復の鈍化懸念や追加刺激策への不透明感を背景にリスク回避の動きが先行し、ドル買いが先行しやすい展開となっていた模様である。
11月3日の米大統領選に向け、トランプ、バイデン両陣営の動きが慌ただしいが、トランプ大統領がバイデン氏側が勝利した場合において平和的な政権交代に協力する約束を拒んだことが伝わり、政局の先行き不安もドル買いの動きを後押ししていたか。
テクニカルに目を移すと、一目均衡表では実線が基準線(28日現在105.472)を上抜け更なる上昇機運が高まる可能性も。ただ、そのすぐ上には雲が位置しているため、目先は雲下限(28日現在105.838)突破の可否が注目ポイントとなりそうだ。
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