[概況]
9日の東京外国為替市場はユーロ円が130.00円を中心に上値の重い展開だった。ユーロ円はイタリアの財政不安の台頭を嫌気し昨日大幅下落したが、本日は下落の動きを一服させ買い戻される場面が見られた。
しかし、130.00円を超えた辺りでは買いは継続せず、再び129円台へ下押しするという展開が続いている。イタリアの財政危機については、本日も一部報道から伊議会予算局が政府の財政計画を拒否する見込みとのニュースが伝わるなど、問題の先行き不透明感が強くなっている印象だ。
さらにユーロ相場取り巻く材料としては、英メイ政権のブレグジット案に与党保守党から造反議員が懸念されるとの報道が伝わっている。これらのことから、この後のユーロ相場の動向には、一層、警戒感を高める必要がありそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
