[概況]
5日、欧米時間の外国為替市場において、ユーロ円が一時115.400円まで下落し軟調な展開となった。ユーロ売りの背景としては、独連邦憲法裁判所が欧州中央銀行(ECB)の実施している量的緩和策の一部に対して違憲であると判断をしたためのようだ。ECBは公的部門証券買い入れ(PSPP)について、政策の必要性を証明しなければ、ドイツ連邦銀行(中央銀行)は3カ月以内に国債買い入れを停止しなければならない。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けECBが新たに導入した総額7500億ユーロのパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)などについては適用との判断はされていない。
テクニカル的にはユーロ円は5日移動平均線(116.412円)を下抜け推移しており、再度同線がレジスタンスとなる可能性が考えられそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
