[概況]
21日東京時間の米ドル円は、年初以来の高値圏でもみ合う格好となっている。米中貿易問題や英国のEU離脱に対する懸念が一服し、行き過ぎた円高を修正する動きが続いているが、心理的な節目として意識される大台110.00円に差し掛かり、一旦その流れも落ち着いた格好。
本日は109.47円~109.78円の非常に狭いレンジ内での往来に終始し、動意は見られていない。
本日は、メイ首相がEU離脱に向けての措置に関して議会へ動議を提出する予定となっており、成り行き次第で相場を動かす可能性があり、欧州時間終盤の動きには注意を払いたい。尚、当の英ポンドの推移を見ると、対円では先週末に142.22円の高値示現後は戻り売りに押される格好となり、本日は141円台前半から140円台後半へと水準を押し下げている。140.90円付近に差し掛かる5日移動平均線がサポートとなるかが、テクニカル上のポイントとなりそうで、前述のイベントの動向を含め注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
