ミサイルが邪魔

「ミサイルが邪魔」
 
週明けのNY株式市場は小幅反落。
南部テキサス州に上陸したハリケーン「ハービー」の影響への懸念から積極的な売買は控えられたとの解釈。
ガソリン先物は上昇したものの製油所休止の方向から原油が下落。
一方復興需要期待でホームデポが上昇。
9月12日に新型アイフォーンの発表イベントを開催すると発表したアップルも買われた。
NASDAQは4日ぶりに反発。
一方で金融セクターは軟調。
投資情報誌バロンズ電子版の「米国債務上限の9月末の期限」についてのコメント。
「債務上限に間に合わず、米政府が閉鎖となれば5~10%の痛みが株式市場に及ぶだろう。
議会とトランプ政権は協調する必要がありそうだ」と指摘。
前回の政府閉鎖があった2013年10月にS&P500は直近の高値から4.82%下落。
ただその後、上昇トレンドに回帰して2013年10~12月期の四半期ベースでは9.92%の高リターンとなった。
「債務上限が警戒された後のリバウンドが今回も期待されている」という声も聞こえる。
「NYの8月末最終4営業日は株安」とのアノマリーがある。
過去12年間でNYダウは平均0.8%下落。
S&P500は0.7%安。
NASDAQは0.6%安。
ただラッセ2000指数は0.04%の小幅上昇で中小型株は堅調だった。
最もNYダウのパフォーマンスが最も悪かったのはロシアLTCM危機があった1998年(マイナス12.4%)というのが歴史。
 
 
週明けの日経平均株価は小幅に反落。
ただTOPIX、JPX日経400は続伸。
値上がり銘柄数1184という肌感覚は間違ってはいない格好。
東証2部株価指数も続伸。
東証1部の売買代金は1兆7447億円。
6日連続での2兆円割れは夏枯れの一部なのだろう。
25日移動平均(19684円)からのかい離はマイナス1.6%。
騰落レシオは98.06%。
サイコロは3勝9敗で25.0%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲13.456%(前日▲13.216%)。
買い方は▲5.785%(前日▲6.163%)と好転。
ただ空売り比率は42.4%(前日40.9%)と悪化したのが気にかかる。
加えれば10年国債利回りが0.01%まで低下したのも悪材料だ。
一方で東証1部単純平均株価は2903.30円まで上昇。
意外と全体は頑張っている印象。
日経平均とは違った展開となっている。
NTレシオも再度12.16まで低下した。
日経朝刊の見出しの「TOPIX銘柄に資金、日銀ETF買いにで安心感」と合致した動きだ。
ジャスダク平均は静かに5日続伸し1990年8月以来27年ぶりの高値というのは個別株優勢の証左だろう。
225先物大証夜間取引終値は日中比40円高の19470円。
ただ午前6時前に北朝鮮のミサイル発射がありドル円が一時109円割れとなった。
この解釈如何の一日となろうか。
ボリンジャーのマイナス2σ19140円まではないだろう。
むしろマイナス1σ19412円がサポ─トという見方。

(兜町カタリスト櫻井)

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