東証マザーズ指数は4日ぶり反落した。前日比7.11ポイント安の843.98ポイントだった。
米経済の先行き不透明感が強まるなか、マザーズ市場はここ3日間上昇していたこともあり、バイオ・創薬関連銘柄を中心に利益確定売りがやや優勢だった。
一方、サマンサJPなど世界景気の影響を受けにくく業績が好調な一部の内需株や下落した銘柄には個人投資家などの押し目買いが入り、相場を支えた。
政府がマイナンバーカード取得者を対象に国費でポイントを上乗せする「マイナポイント」を実施することを決定したことを受け、マネーフォワードやITbookホールディングスなども買われた。
ただ、米中協議や英国ブレグジット問題の行方を見守りたいとの向きは依然根強く、市場では「含み益のある銘柄を売って現金を確保し、次の株価下落場面に備える雰囲気が強かった」との声が聞かれた。
値上がり銘柄数は104、値下がり銘柄数は177となった。
個別では、リネットジャパングループ、メディカルネット、モブキャストホールディングス、アドバンスト・メディア、カヤックなど14銘柄が年初来安値を更新した。ブランディングテクノロジー、バンク・オブ・イノベーション、HANATOUR JAPAN、ヴィッツ、サンバイオが売られた。
一方、ITbookホールディングス、サマンサタバサジャパンリミテッドがストップ高となった。マーケットエンタープライズ、ホープ、ライフネット生命保険、プラッツなど5銘柄は年初来高値を更新した。インパクトホールディングス、旅工房、JMC、農業総合研究所、フィードフォースが買われた。
