東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前営業日比35.16ポイント(4.54%)安い740.13だった。
ウクライナ情勢の緊迫化を受けて投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、新興市場では幅広い銘柄に売りが広がった。米金融引き締めへの警戒感も、グロース(成長)株が多いマザーズ市場の主力銘柄の売りを促した。
マザーズでは全体の1割強が昨年来安値を付けており、需給環境の厳しさがうかがわれた。
直近上場のライトワークスは10日終値を挟んで大きく上下したほか、アスカネットやCCT、セプテーニHDなど商いを伴って大きく値を上げる銘柄もあったが、「局地戦にとどまった」といい、買いは広がらなかった。一方、メルカリやフリーが下落した。
売買代金は概算で1653.97億円。騰落数は、値上がり64銘柄、値下がり342銘柄、変わらず14銘柄となった。
個別では、ベイシス、ジーネクスト、セキュア、HENNGE、AI insideがストップ安。ケアネット、ライトワークス、AI CROSS、ログリーは一時ストップ安と急落した。ASJ、スタジオアタオ、モルフォ、FFRIセキュリティ、CRI・ミドルウェアなど50銘柄は昨年来安値を更新。サスメド、Green Earth Institute、HPCシステムズ、rakumo、BCCが売られた。
一方、サンバイオがストップ高。フレクト、アクアラインは一時ストップ高と値を飛ばした。アスカネット、ロードスターキャピタル、ライトワークスは昨年来高値を更新。アクリート、ソレイジア・ファーマ、ディジタルメディアプロフェッショナル、コアコンセプト・テクノロジー、デジタリフトが買われた。
