東証マザーズ指数は外部環境の好転を受けて3日ぶり反発した。前日比1.04ポイント高の877.04ポイントだった。
米財務省報道官が中国企業の米株式市場での上場廃止を検討しているとの先週の報道を否定したことから、前日の米国市場では買いが先行。また、中国政府が同国企業に対して米国産大豆を報復関税なしに購入することを認めたことなども寄与した。
為替が1ドル=108円20銭台までの円安水準に突入したことなどが個人投資家心理の改善に一層寄与した。ただ、この先の米中協議の行末や各国経済指標の結果を見極めたい背景から積極的に買い持ち高を増やしづらく、利食い売りも散見され、午後に入ってからは上げ幅を縮めた。そーせいやブシロードが上昇した一方、サンバイオやミクシィは下落するなど、主力級銘柄は高安まちまちとなった。
売買代金も低調で、市場からは「1部市場でコロプラなど個人投資家が好きな銘柄の売買が活発だったため、資金がそちらに流れた」との声も聞かれた。
値上がり銘柄数は163、値下がり銘柄数は118となった。
きょうマザーズに上場したパワーソリュは買い気配のまま上場初日を終えた。取引開始から買い注文が優勢で、気配値を公募・売り出し価格の2.3倍となる4600円まで切り上げた。
個別では、フレアスがストップ高となった。ドリコム、NATTY SWANKY、プラッツは年初来高値を更新した。ホープ、サーバーワークス、トレンダーズ、ビリングシステム、アドベンチャーが買われた。
一方、ツクルバ、クラウドワークス、アクリート、VALUENEX、インフォネットなど10銘柄が年初来安値を更新した。Kudan、アクセルマーク、ジーンテクノサイエンス、インパクトホールディングス、モブキャストホールディングスが売られた。
